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ペダルの踏み間違い事故を防止する「ペダル踏み替え時加速抑制装置」の正しい選び方

2019.06.22

高齢者の運転による事故が増加、社会問題となっている。

【参考】国土交通省「高齢運転者による交通事故防止対策について(安全運転サポート車の普及啓発)」

国土交通省は2020年までに自動ブレーキの新車乗用車の搭載率を9割以上にすることを目標にし、平成28年時点では66.2%の達成率となっている。

また、平成29年1月に関係省庁副大臣等を設置し「安全運転サポート車」の普及啓発を推進してきた。

安全運転サポート車は、自動ブレーキ、踏み間違い事故防止、車線逸脱防止、先進ライトを組み合わせてドライバーを支援することで、交通事故を減らすことが目的だ。

ペダルの踏み間違いを防止する装置とは?

安全運転サポート車の重要な機能のひとつに「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」がある。

これはブレーキペダルと踏み間違えるなどにより、アクセルペダルの強い踏み込みを検知した場合、加速を抑制する装置のことだ。

アクセルペダル踏み間違い解消装置とどう違うの?

内容はほぼ同じ。この記事では「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」で表記を統一する。

踏み間違い防止の自動車メーカー別特徴と取り付けられる車種は?

ペダル踏み間違い時加速抑制装置を新車時で取り付ける車種が増えている。ここでは、代表的な自動車メーカーの特徴をご紹介しいてく。

トヨタのペダル踏み間違い時加速抑制装置

トヨタでは「インテリジェントクリアランスソナー」と呼ばれる「踏み間違い時サポートブレーキ」を採用する。

これは、前後4つずつ、合計8個のソナーで前と後ろの障害物を検知し、間違えてアクセルペダルを踏んでしまった時も、ブレーキでサポートする。

また、ガラスもしっかり検知するので、最近のコンビニエンスストアなどで見ることが多いガラス張りの建物の前に駐車する際にも、安心感は高まる。

踏み間違い時サポートブレーキ(インテリジェントクリアランスソナー)を搭載する車種は、カムリ、プリウス、クラウン、アルファード、シエンタ、RAV4など19車種。グレードにより装着できなかったり、オプション設定も違うので自動車メーカーに確認いただきたい。

また、駐車場でペダルを踏み間違えた時、急発進を抑制するのが「誤発進抑制制御機能:スマートアシスト3」だ。これは、約10km/h以下で障害物を認識したら、踏み間違い(アクセルペダルを強く踏み込んだ場合)を判定してエンジンの出力を制御、ブザー音とメーター内の表示でドライバーに警告する。

前方の場合は、4m以内に障害物などがあるとステレオカメラが検知し、シフトポジションを「前進」にしたままアクセルペダルを踏み込んだ場合、急発進を抑制する。

さらに、後方約2〜3m先までに壁などの障害物があることをソナーセンサーが検知し、シフトポジションを「後進」にしたままアクセルペダルを必要以上に踏み込んだ場合、急発進を抑制する。

誤発進抑制制御機能(スマートアシスト3)は、パッソ、ピクシス バン、ルーミーなど7車種の一部グレードに標準装備する。

【参考】トヨタの安全技術詳細

日産トヨタのペダル踏み間違い時加速抑制装置

日産のペダル踏み間違い時加速抑制装置は、「踏み間違い衝突防止アシスト」と呼ばれる、前後バンパーに取り付けたソナーが、進行方向の障害物を検知する。

踏み間違い衝突防止アシストには、以下2つの機能がある。

1.低速加速抑制機能
2.低速衝突軽減ブレーキ機能

低速加速抑制機能

停車中や前進/後退時の低速(約15km/h未満)走行中に、前後バンパーのソナーが進行方向に壁やガラスなどの障害物を検知し、アクセルペダルが素早く深く(約1/2以上)踏み込まれたとシステムが判断した場合、約6秒間自動でエンジン出力を抑制したり、弱いブレーキをかけて加速を抑制する。

低速衝突軽減ブレーキ機能

前進/後退時の低速(約15km/h未満)走行中、バンパーに取り付けられたソナーが障害物を検知し、衝突するおそれがあるとシステムが判断すると、警報音と警告灯の点滅でドライバーに警告、自動的にエンジン出力を制御したり、ブレーキをかけて衝突を回避、または被害の軽減をはかるものだ。

ホンダのペダル踏み間違い時加速抑制装置

ホンダはペダル踏み間違い時加速抑制装置を「誤発進抑制機能」(ホンダ・センシング)と呼ぶ。

停車時や10km/h以下の低速走行時に、ミリ波レーダーが前方の障害物を検知し、ドライバーがアクセルペダルを踏み込んだ場合、急加速を抑制し、音とディスプレー表示で注意を促す。

もちろん、軽自動車を含め他メーカーもペダル踏み間違い時加速抑制装置に対応した車種を用意している。詳しくは、各社ホームページなどを参照いただきたい。

ペダル踏み間違い時加速抑制装置って後付けできるの?

東京都の小池百合子知事が2019年6月11日、ペダルを踏み間違えた際に急発進を抑える装置について、その取り付け費用の9割程度を高齢者向けに補助する方針を打ち出した。

また、国土交通省の石井大臣が2019年6月7日、自動車メーカーに対して後付けの安全運転支援装置の開発を要請するなど、新車時に装着されていない安全装置を後付けで設置する動きが活発となっている。

ペダル踏み間違い時加速抑制装置についても、後付けの製品が自動車メーカー、部品メーカーから各種発売されている。

トヨタの後付けで踏み間違いを防止する取り組み

トヨタには後付けの「踏み間違い加速抑制システム」が用意されている。

【参考】踏み間違い加速抑制システム

装置の基本構成は、超音波センサー、コントローラー、表示器からなる。

前後バンパーに超音波センサーを取り付ける。

コントローラーを配置し、配線。運転席から見える場所に表示器を設置する。

車両前後の超音波センサーが、前か後ろの約3m以内に壁などの障害物があったら検知し、ブザー音とランプ表示で注意喚起を行う。

それでもブレーキと間違えてアクセルを強く踏み込んだ場合、加速を抑える。

また、後退する時は、障害物を検知しなくても約5km/h以上でアクセルを踏んだら、加速を抑える。

急加速を抑制する装置ではあるが、自動で停止する機能ではないので、ドライバーが必ずブレーキペダルを踏んで停止する必要がある。

「踏み間違い加速抑制システム」を取り付け可能となる対象のトヨタ車は、プリウスのほかに、アクア、ポルテ、プレミオなど12車種(約458万台相当)になる。

【参考】TOYOTA、後付けの踏み間違い加速抑制システム 対象車種拡大

ダイハツの後付けで踏み間違いを防止する取り組み

ダイハツは「つくつく防止(ぼうし)」と呼ぶ、後付けのペダル踏み間違い時加速抑制装置を発売している。

前後に取り付けたソナーセンサーが前後方3m以内の障害物を検知。アクセルペダルをドライバーが強く、速く踏み込んだら、システムがペダルの踏み間違いと判断する。

システムがペダル踏み間違いと判断すると、コントローラーが燃料供給をカットして、エンジンの出力を抑制、室内に設置されたインジケーターとブザー音でドライバーに警告、急発進を抑える仕組みになっている。

加えて、ソナーセンサーが前後方の死角にある障害物を検知し警告する「パーキングセンサー機能」も備えている。

2019年6月中旬現在、対応車種はタント[L375S系]、ムーヴ[L175S系]など6車種となる。

【参考】ダイハツ、ペダル踏み間違い時の急発進を抑制する後付け安全装置を発売

ホンダの後付けで踏み間違いを防止する取り組み

ホンダは後付けのペダル踏み間違い加速抑制システムは販売していない。しかし、開発に取り組んでいることが2019年6月19日に発表されている。

オートバックスの後付けで踏み間違いを防止する取り組み「ペダルの見張り番」

自動車メーカーの純正品以外にも、後付けのペダル踏み間違い加速抑制システムが販売されている。

まずは、オートバックスの「ペダルの見張り番」だ。

こちらは、トヨタ、レクサス、日産、ホンダ、マツダ、三菱、スバル、ダイハツ、スズキの幅広い車種に対応する。

【参考】急発進防止装置「ペダルの見張り番」

急発進防止装置「ペダルの見張り番」 車種別適合表

「ペダルの見張り番」は、発進時や後退時などにブレーキとアクセルを踏み間違えてアクセルを強く踏んでも、急発進しないよう加速を抑制する。販売と取り付けは全国のオートバックス/スーパーオートバックス店舗で行われる。

イエローハットの後付けで踏み間違いを防止する取り組み「S-Drive誤発進防止システム」

イエローハットも後付けで踏み間違いを防止するシステムを購入し、設置できる。
採用されているのはサン自動車工業の「S-Drive誤発進防止システム」(電子スロットル車用)だ。

これは、アクセルペダルを誤操作(低速時の急踏み・ベタ踏み)した場合、アクセルのセンサーが制御されて、急発進を抑止する仕組みで、ドライバーの異なるペダル操作を学習する機能を搭載しているのが特徴。

トヨタ、レクサス、日産、ホンダ、スバル、ダイハツ、スズキなど国産自動車メーカーの多数の車種に対応する。

【参考】S-drive誤発進防止システム2電子スロットル車 適合表

ティ.エム.ワークスの後付けで踏み間違いを防止する取り組み「誤発進抑制装置」

ティ.エム.ワークスの「誤発進抑制装置」は、電子制御のアクセルペダルを採用する車両で起こりえる、急発進による事故や誤発進の事故を減らすための装置だ。

アクセル開度の上限を70%・80%・95%に設定し、それ以上アクセルペダルを急に踏み込んだ場合、アクセルOFFと同じ状態となり、急発進を抑制する。

購入・取り付けは整備工場/自動車電装品店/カーショップなどで行う専用品。ネット販売や個人宅配送は行っていない。

【参考】ティ.エム.ワークス「誤発進抑制装置」

後付けする踏み間違い防止装置の価格

トヨタの「踏み間違い加速抑制システム」は本体、付属部品などを含め5万5080円(消費税込み)。

ダイハツの「つくつく防止(ぼうし)」は3万4560円(消費税込み)となる。

オートバックスの「ペダルの見張り番」は本体と取り付け工賃込みで3万2399円(消費税込み)。

サン自動車工業の「S-Drive誤発進防止システム」の本体価格は3万円(税別)。

ティ.エム.ワークス「誤発進抑制装置」の本体価格は2万7000円(税別)で、車種別専用ハーネスが4500円(税別)〜。

後付けする踏み間違い防止装置の取り付け工賃

仙台トヨペットで踏み間違い加速抑制システムを平成25年式のプリウスSに取り付ける場合、総額を8万5558円としている。

【参考】仙台トヨペット

ここから本体・付属品を引くと、トヨタの「踏み間違い加速抑制システム」の工賃は3万478円が目安となる。

ダイハツは、標準取り付け費込みで5万9508円になる。本体の価格を引いた2万9030円が工賃だ。

オートバックスの「ペダルの見張り番」は本体と工賃込みの価格表示となる。

サン自動車工業「S-Drive誤発進防止システム」、ティ.エム.ワークス「誤発進抑制装置」の取り付け工賃は、整備工場、自動車電装品店、カーショップなどで異なるのでそれぞれ確認いただきたい。

後付けできる踏み間違い加速抑制システムに補助金は出るの?

前述のとおり、小池百合子東京都知事は、高齢者がペダル踏み間違え時の急発進を抑える装置を後付けする場合、9割程度を補助する方針を表明している。

まだ、具体的に設定年齢や開始時期は決まっていないが、本体と取り付け工賃を含めた自己負担額が、数千円程度になると目されている。

文/中馬幹弘

※データは2019年6月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
※踏み間違い加速抑制システムは自動ブレーキではありません。必ずドライバー自身でブレーキをかけてください。

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