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【2019上半期ヒット商品大研究】消費者もメーカーも〝ちょっとずつ〟変えていく時代に

2019.07.23

ファミリーマートの『スフレ・プリン』

現代は「コト消費」の時代といわれるが、新しいアイデアやデザインの変更、または絶妙なプロモーションなどでヒットした商品は数多く存在する。2019年の上半期に消費者が求めていたのは、どのようなものだったのかーー。専門家が消費動向を分析した。

消費者もメーカーも『ちょっとちょっと』変えていく時代に

 ここ数年、コト消費が続いています。その典型として映画の大ヒットが挙げられます。昨年の『カメラを止めるな!』や、今年の『ボヘミアン・ラプソディ』『翔んで埼玉』などは、SNSを中心に話題が話題を呼び何十億円もの興行収入を記録しました。

 しかしその一方で、近頃では「モノ消費」が、再び元気になってきたと思います。映画を見たりコンサートに行ったりするのも楽しいけれど、日常生活をちょっと豊かに、便利に変えていく商品が売れ始めています。「ストレスフリー」のジャンルにはそんな商品が揃います。例えば、コンビニのスイーツ。本当はデパ地下に行っていいものを買いたいけれど、まずは身の丈に合った価格でちょっと贅沢な気分を味わいたい。また、オフィス文房具もしかり。今までより、ちょっと作業を便利に楽しくしたい。いずれも目立つような存在ではありませんが、リアルな生活をちょっと豊かにしてくれる商品がウケています。

 一方でメーカーが、「ブランド深化」の商品をよく出すのは、大きな失敗をしたくないから。モノが売れないこの時代に、全くの新しいブランドを立ち上げれば、大失敗してしまう可能性がある。そういう意味で、ブランドをうまく生かしたのが『金麦〈ゴールド・ラガー〉』や『三ツ矢レモネード』など。ターゲットやコンセプトを、少し変えたことで新しい価値を生み出したのは見事です。

 つまり、消費者もメーカーも、そんな「ちょっとちょっと変えていく」という商品を手探りしている時代といえます。

 そんな中で、私が次のトレンドとして予想するのが、「何でもフローズン」、冷凍食品がさらに流行ってくるでしょう。コンビニでは『蒙古タンメン中本』『すみれ』『一風堂』のコラボ冷凍スープが発売され話題になりましたが、群馬県では人気のパン屋が急速冷凍した商品を販売。またギフトでも、冷凍の高級ケーキなどが多く販売されています。消費者が欲しいと思う商品の提案と、便利な受け取りや注文方法などがさらに整えば、「時短」が求められる時代の新しいトレンドになるでしょう。

渡辺広明さんマーケティングアナリスト 渡辺広明さん
コンビニなどの流通にも詳しく、マーケターとしてこれまで約700の商品開発に携わる。

ファミリーマートの『スフレ・プリン』「ファミリーマートの『スフレ・プリン』も、買ってから楽しみが続き、食べて幸せになれる、ちょっとした贅沢感のあるスイーツ」(渡辺さん)

取材・文/内野智子、溝口敏正(spotting.)

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