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【2019上半期ヒット商品大研究】家事の即戦力となるモノがヒットにつながりやすい

2019.07.22

『アタックZERO』

現代は「コト消費」の時代といわれるが、新しいアイデアやデザインの変更、または絶妙なプロモーションなどでヒットした商品は数多く存在する。2019年の上半期に消費者が求めていたのは、どのようなものだったのかーー。専門家が消費動向を分析した。

リミッターを外すことで新たなヒットが生まれる

 2010年代前半、買い物のポイントはコストパフォーマンスでした。安くていいモノを、賢く買いたいという人が多かった。それが2015年を過ぎたあたりから、効率を重視し、いかに買い物の労力を減らすかに重点が置かれるようになりました。

 その理由のひとつは、老若男女問わず役割が増えていることにあると思います。共働きの家庭では、夫や妻であり、家計を支える働き手であり、子供がいれば親でもある。そのうえスマホには1日数十通もプッシュ通知が届き、そのチェックや必要なら返信をする。やることに追われ、時間が足りません。買い物や日用品に、効率を求めるのは必然でしょう。

 例えば利用者のニーズに合わせたサブスクリプションが注目されています。今はすぐにネットで情報を探せますが、量が多すぎてそのうちどれが本当の情報か自分では判断できない状況です。それなら、目利きに選んでもらったほうが効率的です。よく使う日用品なら、定期的に届けてもらうほうが、買い忘れもない。そんな時代なので、当たり前と思っていたこと、やるしかないと諦めていたことが効率化されたり、口に出すほどではなかった不満が解消されると、それがヒットにつながります。倒れないペンケース、こする手間や計量の煩わしさを省いた洗剤などは、そのいい例ですね。

 私はこれらを「当たり前イノベーション」と呼んでいます。特に家事の即戦力となるモノはヒットにつながりやすい。共働き夫婦や高齢者のみの世帯、一人暮らしが増加するに伴い、家事の効率化はますますニーズが高まるのは間違いないでしょう。当たり前のものをスゴイと思わせることでも、ヒットが生まれています。誰もが知るド定番商品を進化させる。例えば高級な原付バイク、カップ麺のみそ味など。ブランドの高い信頼性を背景に、新しい価値観を生み出しています。

 今の時代、ヒット商品を作るには、企業がユーザーの気づいていない不満や希望をかなえる、そんな新しい次元の快適さを提供する必要があるでしょうね。実際、これ以上起こりえないと思われていた進化が次々と起こっています。これまでと違った新しいプロダクトアウトの時代に入ったのです。消費者はますますワガママになっていき、その流れは止められない。ですから、企業は、自らのリミッターを外してユーザーのむちゃなダメ出しも受け入れなければなりません。そういう意味では今まではリミッターが外しにくかった、育児の分野でももっと効率化が図られるのではないかと思います。

山本泰士さん博報堂買物研究所 上席研究員 山本泰士さん
2003年、博報堂入社。2015年より博報堂買物研究所で買い物意識、買い物行動の未来予測を行なう。

『アタックZERO』洗濯洗剤は量るもの、液ダレは仕方ない。そんな”当たり前”を革新させた『アタックZERO』

取材・文/内野智子、溝口敏正(spotting.)

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