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2019.06.30

日本ベンチャー大賞を受賞した「全自動お片付けロボットシステム」のPreferred Networks西川社長に聞く未来の家事の在り方

AIベンチャーのPreferred Networksが、このほど日本ベンチャー大賞(内閣総理大臣賞)を受賞した。「全自動お片付けロボットシステム」をCEATEC2018で発表した同社の西川徹社長にロボット産業の現状と未来、そして未来の家事の在り方について聞いた。

社是はLearn or Die (死ぬ気で学べ)!

――日本ベンチャー大賞(内閣総理大臣賞)受賞おめでとうございます。ご自身では、受賞理由をどう考えられますか?

日本が得意とするものづくりやロボティクスの技術とAIの技術を融合していることが評価されたのではないでしょうか。

また、伝統的な大企業と協業して成果を出しつつあることも評価された点だと思います。

――今、協業されているのは、自動運転分野でトヨタ、製造業の分野でファナックですか?

ほかにも、ライフサイエンス分野で中外製薬、クリエイティブ分野やスポーツ解析分野で博報堂など、様々な分野でパートナー企業様とも協業しています。

――事業内容について教えてください。

まず、自動運転ですが、かつては環境や周辺状況の変化に応じて細かくソフトウエアにルールとして書き込まなければなりませんでした。それをAI(ディープラーニング)を用いて解決しようとしています。

製造業の分野については、ロボットと工作機械をより賢くすることに取り組んでいます。

ライフサイエンスの分野においては、数滴の血液からがんを早期診断する技術を開発しています。

――ディープラーニングの分野において、随一と言われている理由は何でしょうか?

ニューラルネットワークを設計するためのツール(Chainer)から自社で開発していることが強みです。また、当社はディープラーニングが得意なだけではなく、他の分野と掛け合わせて価値を生み出すことに長けているメンバーがたくさんいます。たとえば、ロボットとディープラーニングを掛け合わすことができる会社は少ない。当社ではLearn or Die(死ぬ気で学べ)を社員がもつべきPFN Valueとしているのですが、会社にいることで常に新しい知識を学んで成長できることが、優秀な人材の確保にもつながっています。

今後はロボットのハードウエアの自社開発も!?

――「@DIME」読者の関心が高いロボット産業の現状について教えてください。

産業用のロボットは大きな市場を形成しています。事務所・レストランなどではサービス用のロボットのビジネスが徐々に立ち上がっています。一方、家庭用ロボットは、アイボなどのエンターテイメントロボットやルンバがあるものの、いまだ一部の限定的な作業に留まっています。より汎用的に役立つものはこれからです。

――御社は「全自動お片付けロボットシステム」をCEATECで発表しましたが、今後もトヨタ製のロボットに、ソフトウエアを載せる形で展開していくのですか?

トヨタのロボットは生活支援ロボットとしてとても優れています。しかし、ロボットに求められる作業が複雑化するなかで、すべてのニーズに対応できるわけではないので、自分たちのニーズにあったロボットを検討していく必要性を感じています。

その部分は、アライアンスを組むのか、自社開発をするのか、あるいはその両方をするのかも含めて検討しています。ハードウエアの専門家もようやく集まり始めたので、社内で検討を重ねているところです。

――CEATECの反響はいかがでしたか?

「いつ手に入るのか?」というお問い合わせが一般の方やメディアから寄せられました。海外からも数多くのお問い合わせや取材依頼をいただきました。

実用化の課題は、高性能なハードウェアにすると高価格になってしまうので、いかに低コストで製品化できるかです。いくら高性能でも数百万円では普及しないので、数十万円という価格におさえて、初期のPCと同じくらいの価格で普及させることを目指したいです。

色々な物体が認識できるよう、ロボットの画像認識精度も上げていきます。

実用化にはあと数年かかる見込みです。

――ファナックのばら積みロボットは5000枚の画像のディープラーニングをしたそうですが、「自動お片付けロボットシステム」は何枚ぐらいの画像をディープラーニングしたのでしょうか?

具体的なデータ数は非公開です。家庭には様々な物体が色々な照明条件の下に置かれているため、実用化に向けて、何十万枚、何百万枚という画像を学習させる必要があると思います。

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