
多くの魅力を持つ「日本の城」の人気は衰え知らず。
近年では、SNS映えが注目されたり、増加する訪日外国人が訪れる観光スポットとしても人気となったり、ARやVRなど最先端の技術を使った案内が実施されるなどし、時代とともに形を変えながら日本の城ブームは続いている。
そんな日本の城の内、全国でどの城(城の跡も含む)が現在人気なのかを探るべく、阪急交通社のサイト内検索数ベスト10を紹介しよう。
数ある名城の内、どの城が一番検索されている?
1位 姫路城(ひめじじょう)<兵庫県>
日本初の世界文化遺産であり、国宝や重要文化財にも指定されている姫路城が、前回調査に続き1位。シラサギが羽を広げたような優美な姿から、「白鷺城(しらさぎじょう)」という愛称でも呼ばれている。
城のある風景を楽しむだけでなく、地下1階、地上6階ある大天守の中に入って、展示物からお城の歴史を学んだり、お城の最上階からの眺めを楽しむことができたりと見どころが満載だ。
日没後から午前0時まで毎日ライトアップされているので、夜間に訪れるのもおすすめ。千姫が休息所としていた「化粧櫓」や、播州皿屋敷でお菊が投げ込まれたとされる「お菊井戸」など、天守閣以外にも注目スポットが多数ある。
2位 竹田城(たけだじょう)<兵庫県>
兵庫県朝来市(あさごし)の古城山(こじょうざん)山頂、標高約353.7mに竹田城(跡)はある。約400年前に廃城し、石垣のみが現存している。竹田城の周辺に濃い霧が発生することがあり、雲海に浮かんでいるように見えるため「天空の城」と呼ばれ、近年人気が沸騰している。
竹田駅付近にある「情報館 天空の城」前の広場では、ソフトクリームの周りを大きなわたあめで囲んだ「もふもふソフト」が土日祝限定で販売。雲海に見立てたふわふわのわたあめがフォトジェニックだと観光客に人気のようだ。
最寄りの駐車場から20分ほど歩かなければならないので、歩きやすい靴(スニーカーや登山靴など)をはいて行こう。*1月、2月は冬季閉山となる
3位 松本城(まつもとじょう)<長野県>
長野県松本市にある松本城。現存する12天守で最古である可能性が出てきたと最近話題になった(これまで五層天守閣としては最古としていた)。
松本城の魅力は、白漆喰と黒漆塗の下見板で覆われた外観の美しさにあると言われていて、背景に広がる北アルプスも含めて一見の価値がある。
松本城に関する様々なクイズが出題される「国宝松本城クイズ」、江戸時代の姿を再現するVRが楽しめる「ストリートミュージアム」など、スマートフォン向けアプリも提供されている。
また、城内には兜や忍者の衣装を身に付けた「おもてなし隊」が。一緒に記念撮影ができる。
4位 名古屋城(なごやじょう)<愛知県>
徳川家康が天下統一のため最後に築いたと言われている名古屋城。
名古屋駅から電車で約10分の場所に位置している。平成30年(2018年)6月から本丸御殿が全面公開され、3代将軍家光が名古屋城に宿泊する際に贅の限りを尽くして建てられたという「上洛殿(じょうらくでん)」も見学することができる。また、名古屋城に隣接するエリアに城下町を再現した商業施設「金シャチ横丁」が新たにオープンし話題を呼んでいる。
2018年度の入場者数は220万人を突破。過去3番目に多い数字となっており、前回10位から4位へのランクアップもうなずけるだろう。
※天守閣は木造復元工事のため中には入れない(2022年12月までの予定)。
5位 彦根城(ひこねじょう)<滋賀県>
ひこにゃんでも有名な滋賀県彦根市にある彦根城が5位。
彦根城は戦のために築城されたとされているだけあり、天守では隠し部屋や狭間(弓矢や鉄砲で狙撃するための穴)を見れる。城内には、約400本の紅梅・白梅が植えられた梅林があり、例年3月中旬から下旬に花を咲かせるのも見どころだ。
また、表御殿を復元した建物である彦根城博物館では、藩主の居間や茶室などを見学することが可能。
「ひこにゃん」は、彦根城にほぼ毎日登場。Facebookのアカウントなどで登場場所と時間を発表しているので確認してみよう。