人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

なぜ中小企業は働き方改革で成果が得られないのか?

2019.06.20

「経営計画」を「人事評価制度」に落とし込んで継続して運用していく

では、中小企業の生産性を向上させるためにはどういった取り組みが有効なのでしょうか。先ほどあげた大企業との生産性の差につながる大きな要因の一つに、中小企業には管理職層が役割を果たしていない点があげられます。これは、中小企業の役職者が次のような事情で役職についていることに起因します。それは、「経験が長い人」「営業力や技術力などのスキルがいちばんすぐれた人」「社長の親族」などです。本来、管理職として必要な「部門をマネジメントする力」や「部下を育成する力」があるかどうかを判断して役職者になった人が非常に少ないのが実態なのです。

そこで、この中間層を集中して育成する取り組みを継続して行うことで、適切にメンバーを指導して育てることができるようになり、一定のレベルまで生産性を上げることができるようになります。

しかし、あまり予算のとれない中小企業はなかなかマネジメントの研修などを成果がでるまで継続して行うことは難しいでしょう。そんな中小企業にお勧めしたいのが、「経営計画」を「人事評価制度」に落とし込み、継続して運用していくという方法です。

具体的には、リーダー、マネジメント職として何を行うべきか、「経営計画」に沿って役割を文書化して評価基準として文書化して明示し、実施させ、評価と改善指導を繰り返していくのです。「経営計画」に沿ったものでなければならないのは、会社の方針にベクトルを合わせるためです。ここがズレてしまうと会社の方針とは違う方向に力が働いてしまい、余計生産性が悪くなってしまいます。

中間層の役割の明確化と強化、ここに取り組めばリーダーにマネジメント力が身に付き、部門やそのメンバーの役割が明確になることでテレワークなどの働き方改革の取り組みが導入しやすくなるでしょう。

文/山元浩二
やまもと・こうじ。日本人事経営研究室株式会社 代表取締役。https://jinjiseido.com/company/yamamoto.php
福岡県生まれ。10 年間を費やし、1000 社以上の人事制度を研究。理念とビジョンを実現するための人材を育成する「ビジョン実現型経営計画」を開発、独自の理論をコンサルティングで展開する。「経営計画」と「人事評価制度」の設計・導入から運用まで支援するスタイルが特徴で、社員の納得度が9 割を超えるなど、経営者と社員双方の満足度が極めて高いコンサルティングを実現。その驚異的な運用実績が評判を呼び、人材育成や組織づくりに悩む中小企業からオファーが殺到、450社超のコンサルティング導入実績を誇る。ビジネス実務書では類を見ない累計10 万部超のベストセラー著者でもある。著書に、『小さな会社の〈人を育てる〉賃金制度のつくり方』、『小さな会社は経営計画で人を育てなさい!』などがある。

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2021年2月16日 発売

DIME最新号の特別付録は「LEDリングライト」!特集は「無印良品/ニトリ/イケア ベストバイ」&「テレワークに使えるベストPC選手権」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。