『SNAP PAD』に隠されたアイデアが生まれる工夫
1.紙を使用することに対するハードルを下げている点
ここからは私なりの見解となるが、アイデアを生み出すツールとして使用する上で『SNAP PAD』が優れている点を述べようと思う。
その1つ目が紙を使用することに対するハードルを下げている点だ。先ほど述べたように不要な裏紙やコピー用紙のように身の回りにある紙をそのまま綴じこんでメモパッドにできるので、すぐ書き始めることができるし心理的なハードルも少なく紙を使用することができる。これが1冊数百円もするノートだとなかなかこうはいかなないのではないだろうか。
2.用紙の並び替えが自由にできる点
自由に紙を綴じている『SNAP PAD』なので、当然取り出したり並び替えたりするのも自由だ。この特徴により、関連するアイデアが描かれた用紙同士を並べることができるので、そのことが更にアイデアを発展させたり、新しいアイデアの発想に繋がったりする。これは綴じられたノートにはないメリットだ。一点、この製品の弱い点を挙げさせてもらうと、並び替えを行う際は綴じている用紙を纏めて取り出す必要がある点である。
リング式のバインダー等であれば取り出したい用紙だけを取り出すことができるが、『SNAP PAD』の場合は上から下に用紙を綴じこむ構造になっているため、最上部にある用紙以外を取り出す場合は、その上にある用紙全部を一度取り出してやらないといけない。その際は誤ってばらけてしまわないように注意が必要だ。その代わり、リング式のバインダーと違ってリングの厚みが出ない点はデザイン性、携帯性の点から『SNAP PAD』に軍配が上がるだろう。
3.どこへでも携帯したくなるデザイン
アイデアを考える上で重要なのは、アイデアが浮かんだ時にすぐにそれを書き留められることである。その上では書き留めるものを常に携帯していることが大切だし、常に携帯したくなるような魅力が書き留めるものの側には求められる。その点、『SNAP PAD』はその条件を満たしているといえるだろう。綴じこむ用紙は廉価なものかもしれないが、『SNAP PAD』自体は圧縮コットン張りで仕上げられた高級な佇まいであり、ビジネスの場面で取り出しても違和感がない。
シンプルなデザインも個人的に気に入っており、さりげなくスナップボタン部分にブランドロゴの鳩がデザインされているのもワンポイントなデザインとして効いている。カフェなどで、ノートPCではなくこの『SNAP PAD』を取り出してアイデアを考えるスタイルはかえってお洒落ではないかと思う。
『SNAP PAD』を購入するには?
『SNAP PAD』のサイズはA4とA5の2サイズ。カラーはレッド、ブルー、ブラック、パープルの4色で今回紹介したものはブラックのタイプとなる。なお、綴じこめる用紙の枚数はいずれも約100枚となっている。価格はA4タイプのものが税込み4,860円、A5タイプのものが税込み4,212円。「POSTALCO」のオンラインストアから購入することが可能だ。
text/Wataru KOUCHI
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