
働く現場では先輩の何気ない言葉が、仕事への意欲に影響することがある。
ソニー生命保険が実施した「社会人1 年目と2 年目の意識調査」では全回答者(1,000名)に、落ち込んでいるとき(仕事上で失敗したときなど)に、先輩社会人に言われたら、やる気に火がつくセリフを聞いたところ、1位は「君がいて助かった、ありがとう」(43.0%)、2位は「本当によく頑張った」(30.7%)、3位は「何でも相談してね」(25.8%)となった。
やはり、自分の働きぶりを認めてもらえると、モチベーションが大きくアップする人が多いようだ。
社会人1 年目と2 年目の意識調査
また、「次も君に任せると決めた」(14.7%)、「次は必ず成功するよ」(11.4%)など、自分への信頼を感じられる前向きな言葉で、やる気に火がつくという人が少なくない。
「ノウハウやコツを教えるよ」(11.1%)は9人に1人の割合となり、スキルアップできる機会や具体的なアドバイスをもらえると、前進できるという人がいることもわかった。
男女別にみると、「一緒に乗り越えよう」(男性20.8%、女性28.8%)は、女性のほうが8.0ポイント高くなった。女性には、支えてもらえる心強さが、仕事へのパワーになるという人が多いのかもしれない。
社会人1年生・2年生のやる気を奪う先輩の言葉
全回答者(1,000名)に、先輩社会人に言われたら、やる気が奪われてしまうセリフを聞いたところ、1位は「この仕事向いてないんじゃない?」(31.0%)、2位は「やる気ある?」(25.5%)、3位は「ゆとり世代だなぁ」(23.7%)となった。
適性を否定される、意欲を認めてもらえない、世代でひとくくりにされるなど、正当に評価してもらえないことによって、モチベーションが下がってしまう人が多いようだ。
また、「そんなことは常識でしょ」(18.2%)、「前にも言ったと思うんだけど?」(14.0%)、「ちゃんと考えたの?」(13.3%)など、知識不足や能力不足を指摘するような言葉に接すると、やる気を失う人が少なくない。
仕事上の経験が少ない社会人1年生・2年生に対して、自分の常識を押し付けてやる気を奪うことがないよう、教える立場の人は注意する必要がありそうだ。
男女別にみると、「女/男だからしょうがないね」(男性6.0%、女性19.8%)では、女性のほうが13.8ポイント高くなった。
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