
■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団
オヤジナリティー ★★★
家計貢献度 ★★★
エロテイスト ★
ボルネオ行って、ボルネオの地酒を呑んできた!
どうです、いきなり秘境感プンプンの単語じゃないですか、“ボルネオの地酒”! それをボルネオ島のマレーシア領、いわゆる東マレーシアはコタキタバルまで行って呑んできた話だ!
あのね、コタキタバルって、マレーシア航空を利用すれば、もちろん首都のクアラルンプール経由でも行けるけど、7月22日以降は成田から直行便が飛んでまして、なんとわずか6時間10分で着いちゃう。それどころか復路に至っては5時間40分で戻ってこれちゃうという、実は日本から一番近いマレーシアの都市、それが コタキナバルなんですよ!!
そのコタキナバルに於ける探訪記事はこの連載とは別枠で@DIMEに書いてますんで、そっちも 読んでいただきたいですが、こっちの連載では、いつも通り酒に限定したネタをお届けいたします!
@DIMEの記事にも載せたお手製地図を流用しますんで、そもそも「ボルネオってどこ? コタキナバルってなんじゃい?」って人は、これでわかりやすくコタキナバルの場所をご理解いただきたい!
でさ、冒頭からの文章読んで、酒好き読者ならなんか気付かない?
「マレーシアはイスラム国家だから、酒はあんまりないんじゃないの?」
ってことですよ。
もちろんオレもそう思っていた。
しかぁし! コタキナバルのあるボルネオ島のサバ州という地域は、ムスリムの比率が四割程で、地元の人はけっこう酒呑んでるっつうんですよ!
いやいやそれどころか、ドブロクのような“タパイ”っつう、米を原料にした酒を家で作って呑んだりしているらしい。
さらにそれを熟成させた“リヒン”っていう酒があるともいう。
さらにさらに! それに飽き足らず、“リヒン”を蒸留した“ムンタコ”っていう酒まであるっつうのよ!
なんなんだ、この地酒王国!!
そりゃあ呑まずにいられんでしょう。ハッキリいう、地酒を呑む為、オレはコタキナバルに来たといってもいい。
そしてリヒンを呑むチャンスは突然訪れた。
泊まっていたコタキナバル郊外の『シャングリ・ラ ラサリア』のクッキングクラスに参加したら、郷土料理を作る料理酒としてリヒンを使っていたのだ。
正式ホテル名『シャングリ・ラ ラサリアリゾート&スパ コタキナバル』。このホテルのズバ抜けた素晴らしい話は、しつこいようですが@DIMEの別記事で!
初めて目にするリヒンはオレンジがかった薄琥珀色。
味見させてもらうと、香りは中国の白酒のような強い刺激もあるが、口に含むと味わい一転!! 杏露酒に似たマイルドなリキュール。