
■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝
それは去年。カジュアルクルーズ船『コスタ ネオロマンチカ』のスパ『サムサラスパ』のサウナが、とてつもなく良かった!! って記事をこの連載に書いた。
それから約1年間。しょっちゅう「あ~本当良かったよなぁ~あのサウナ…」なんて思い出してはいたんだけど、な、なんと! 『コスタ ネオロマンチカ』と擁する『コスタクルーズ』の最新鋭・最大級のクルーズ船が東京港に入港するっていうじゃないですか!
船の名は『コスタ ベネチア』。中国マーケット向けのクルーズシップだけど、中国に配船される前に、造船されたイタリアからアジアまでの53日間にも及ぶ処女航海を行い、その最終寄港地として東京にやってきたのだ。
そしてェ!! その東京に寄港した、さる4月29日にメディア向けの船内ツアーが行われたので、
「こりゃあどんなサウナがあるか取材しなきゃまずい!!」
と行ってまいりました。さぁ~最新鋭・最大級の客船のサウナはどんなことになっとるのか!?
もちろんサウナだけじゃなく、客船自体がオレは好きだからさ。そんなサウナ以外の船内施設も、写真もバンバン撮ってレポートするつもりでやってまいりました『コスタ ベネチア』が接岸された大井埠頭!!
船尾側からできる限り引いて撮ったんですが、それでもデカすぎてカメラに入らないのは、最近のメガクルーズシップの常識なんでお許しいただきたい! なにしろその全長は323.6mでございます。
でも船の全景も見たいでしょ? ってことでお借りした写真です。
さぁもう乗船いたしましょう! コスタクールズはイタリアの会社なので、どの客船もイタリアの香りプンプンの、いわゆるチョイ悪的カッコ良さが充満してる。それをいきなり濃密に感じたのが、クルーズ船の顔ともいえる三層吹き抜けのアトリウム!
その名も『ピアッツア サンマルコ』……訳せばそのものずばり、サンマルコ広場! ベネチアのサンマルコ広場ですよ。
なんつったってド真ん中に円形のバーカウンターを持って来ちゃうところが洒脱すぎる!
客船のアトリウムといえばホテルでいうとロビーみたいな部分。どんな船でもラウンジっぽくソファーは置いてあるもんだけど、こんな“酒!!”って感じで、酒瓶を並べたカウンターが一番主張してるアトリウムっていうのは珍しい。
よくクルーズ船を「豪華」とか「ゴージャス」とか形容する人は多いけど、このアトリウムは、そんなジジイ臭い感じじゃなくてって、渋い大人の「クールダンディズム!」
そしてそのカウンター中央からそびえ立つのは、現地ベネチアのサンマルコ広場同様に有翼の獅子をいただく石塔! それも現地の本物はブロンズなんだけど、ベネチア映画祭のグランプリに与えられる金獅子トロフィーをもイメージしたんでしょ、なんと金色に輝かせる伊達っぷり!!