会場にもあったが、スウェーデンの湖には大抵このような小屋が建っている。湖側が解放されており、湖を眺められる作り。釣りの合間の休憩や雨が降ったときの避難場所として使用できる。
こうした小屋のほかにテーブルとチェア、バーベキューピットが備え付けられている場所も多く、自由に使っていいとのこと。自然と人間が向き合う環境が整っているためだろうか、イベント後にいろいろな場所でキャンプをしてみたが、街中、道路脇、森の中、湖畔にいたるまでどこにもゴミが落ちていない。
日本の森はクマザサなどが地面を覆っており道をはずれようとは思わないが、スウェーデンの森は苔に覆われていて自由に歩ける。テントで眠るときもゴツゴツ感は少ない。ただ、苔に覆われた地面はフラットに見えるが、思いのほかデコボコしており寝転んでみると肩や腰がくぼみに落ちることもある。
スウェーデンの人々に不可欠なフィーカ。コーヒーをいれ、気の置けない人たちと会話を楽しむ大切なひとときで、イベントではワークショップの途中でもフィーカの時間があったほど。
アウトドアでは焚き火でコーヒーをいれるわけだが、昨夏は雨が降らず非常に乾燥していたため、焚き火はもちろんバーベキューも禁止されていたとか。スウェーデンでキャンプをする際は、地元のアウトドアショップやキャンプをしている人にたずね、情報をしっかり手に入れておきたい。
取材・文/大森弘恵
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