
汗には、ワキの下など限られた部分にあるアポクリン汗腺から出る汗と全身に分布するエクリン汗腺から出る汗の2種類がある。
エクリン汗腺の汗は透明でサラサラしているが、アポクリン汗腺の汗は脂質やタンパク質などを含み、白く濁っている。このアポクリン汗腺の汗が、主にニオイの原因といわれているのだ。
「汗が皮膚の菌と相まってニオイが発生するので、ただ汗をかくだけではにおいませんが、ニオイにつながる可能性を高めることにはなります。
つまり、かいた汗をこまめに拭いて清潔な環境にしておくことがニオイの防御につながります」(今泉先生)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 今泉明子先生
医療法人青泉会 今泉スキンクリニック院長。聖マリアンナ医科大学卒業。同大学院卒業。医学博士。日本の注入治療技術向上のため、「認定指導医」として全国の医師に向けてボトックス注射、ヒアルロン酸注入の技術指導も行なっている。