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出会い系アプリのプロフィール欄に「性的指向」が追加される理由

2019.06.14

医療現場で求められるLGBTについての理解

 流動的である可能性も考慮に入れつつ、自分の性的指向を正確に自認し、そして必要があれば表明することでさまざまな誤解を回避できそうだが、性的指向について今後さまざまな問題が起きそうなのが医療の現場だろう。

 米・NYUメディカルセンターをはじめとする研究チームの調査では、がん専門医(腫瘍学者)の多くはLGBT(LGBTQ)の患者を担当することに前向きではあるのだが、質問を続けるうちにその“自信”は揺らいでくることを報告している。つまりLGBTの患者について実際に検討してみることで、当初の認識が甘かったことに気づくのである。

 米国内のがん専門医に対するアンケート調査で149人からの回答を分析したところ、回答者の65.8%が患者の“性同一性”を知ることが重要であると述べているものの、患者の“性的指向”を知ることが重要であることに同意したのは39.6%にとどまった。それでも大部分(70.4%)は、LGBT患者特有の健康上のニーズについてもっと知りたいと考えていることも明らかになった。

American Cancer Society」より

 調査によれば、LGBTの人々は総じてがんのリスクが高いという。例えばLGBTは飲酒率と喫煙率が高く、加えて肥満になる確率も高くなっているという。それらの要素ががんのリスクをもまた高めているのである。

 そしてLGBTの人々は心理的な懸念からも健康診断を受ける確率も低く、各種の医療保険への加入率も低いという。またレズビアンの女性は、異性愛者の女性よりも子どもを産む可能性が低いため、乳がんや婦人科系がんのリスクが高いともいわれている。さらに男性の場合はアナルセックスが原因の肛門がんのリスクが高まる。

 こうしたLGBT患者特有の事情を深く認識することでより良い対応と、患者の不安や懸念を払拭することが期待されているという。またトランスジェンダーの患者に対しては治療法を見直さなければならない可能性もあるだろう。医療の現場でもLGBTについての理解が求められていることは間違いない。

文/仲田しんじ

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