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破壊的イノベーションが起こせるが、あくまで脇役。注目企業が語るブロックチェーンの未来【PR】

2019.06.19PR

 データは21世紀の石油とも呼ばれ、情報が新しい価値を生む時代となりつつある。ビックデータを活用し、社会課題の解決や、新規ビジネスを創出しようという機運が高まる一方、データの活用の仕方に関してはまだまだ議論の余地がある。

 今回ブロックチェーンを使ってIoTデバイス管理のプラットフォームを手がけるJasmy株式会社と、次世代型銀行の実現を目指すIFA株式会社が集い、「データの扱い方」や「ユーザーへの還元」に関して議論した。

 IoTと次世代銀行、データに関するアプローチは違ってもブロックチェーンを活用し、データをどのように“民主化”していくかという共通する課題に取り組んでいる。どちらもブロックチェーン業界を邁進する企業で、次世代のビジネスリーダーとなりうる企業だ。白熱した議論の模様をお届けしよう。

ジャスミー株式会社:代表取締役社長 佐藤一雅氏
生活者本位でデータを管理し、データの民主化を目指している。IoTプラットフォームを手がける企業。佐藤氏はソニーでマーケティングに長年携わってきた人物。売り手と買い手での価値交換を適切にできているかを意識したビジネスを手掛けている。
Jasmy株式会社:https://www.jasmy.co.jp/

IFA株式会社:「AIre VOICE」編集長/取締役CMO 大坂亮平氏
次世代型銀行の構築を目指し、利用者が主導権を握れる価値交換のマーケットの創出を目指し、現在はオウンドメディアで情報発信を行っている。大坂氏は、そのオウンドメディア「AIre VOICE」の編集長を務める。
IFA株式会社:https://ifa-aire.co.jp/
AIre VOICE:https://aire-voice.com/

「ブロックチェーンで世界を変える」のは
本質を突いていない

大坂:早速ですがブロックチェーンはバズワードとして、これがあれば世界が変わるという表現を各所で見かけますが、私はブロックチェーンは最高の脇役でしかないと考えています。

佐藤:ブロックチェーンは手段であるし、使いやすければ使いやすい。適合できないものも当然ありますよね。例えば、ブロックチェーンにデータを書き込むことでIoTデバイスを遠隔操作してカギの開け閉めは可能です。しかし単純に既存技術を使ってしまうとデータの承認完了に時間がかかり、それまでカギの操作が実行できません。

 そもそもブロックチェーンはデータ管理の一つの手段でしかなく、機械学習などほかの技術を組み合わせて始めて真価を発揮する。ゆえに大坂氏は「最高の脇役」という表現をしている。またブロックチェーンの仕組み上、書き込んだデータが正しいものであると承認しなければならない。その承認には通常だと数分からやり方によっては1時間ほどの時間がかかる場合もあるので、ちゃんとソリューションを考えてブロックチェーンを使わないと、IoTのカギの操作をしようとしても、データを書き込んだ瞬間にカギを開け閉めすることができない。

大坂:ブロックチェーンは、モノとしてのお金をデジタル化することができますよね。価値を表現するという点では十分に世界を変えることができるかもしれません。

佐藤:もともと人間の経済活動って「物々交換」だったじゃないですか。現代ではお金と何かを交換するという話ですよね。「価値の表現」ということであればブロックチェーンがなくても世界を変えることができるかもしれない。それの良い例がフリマアプリで作られる経済圏ですよね。

 ブロックチェーンに価値を記録したものは、ビットコインやイーサリアムなどの「暗号資産」である。これらの暗号資産は非中央集権なお金として、経済を変えると言われているが、佐藤氏はフリマアプリでの経済圏に注目した。例えばメルカリでは、メルカリ経済圏がすでに出来上がっている。メルカリで売って得たメルカリ内のお金を使い、メルカリ内で売っている他のモノと交換する。この動作はブロックチェーンが一切絡んでこないし、メルカリ社が中央でデータを管理している。それなのに、経済活動の世界を変えようとしているといえる。

 したがって、ブロックチェーンがあれば何でもできるというわけではなく、ブロックチェーンだけでは世界を変えることができないというのが二人の共通意見だった。

得られるデータの価値も
等価交換でなければならない

 ブロックチェーンに価値を記録できるのであれば、「個人情報」を記録して価値を付与することができる。ここでいう個人情報とは、名前や生年月日といった属性情報ではなく、購買の記録や金融商品の取引の記録、いつどこにいったかといった行動の記録などである。

大坂:個人情報と言えば、例えば病気の情報には価値があるのではないかと思います。どんな人がどのような病気にかかりやすいか。過去にどんな病気にかかったのかといった具合に、金融だと保険の提案などに活用できますよね。うろ覚えだが一人あたり数十万の価値があると聞いたことがあります。

佐藤:そもそもGAFAのようにインターネット上でプラットフォームビジネスを手掛ける企業は、データを等価交換できているとは言えません。サービスを提供する方は、データをタダで貰うことができます。ただ、場合によっては、サービスの利用者はタダで利用できていると感じている一方で、その分以上の個人情報を提供しています。本来であれば利用者が提供するデータにも価値を付けて対価を支払わなければなりません。

「GAFA」とはアメリカのインターネット系企業 Google、Amazon、Facebook、Appleのこと。佐藤氏が言うのは、例えばGoogleのサービスは無料で利用できるが、利用者の行動履歴などの情報を無償で渡してしまっているということ。本来であれば、行動履歴にも価値があるはずだが、Googleは対価を支払っていない。人によっては提供した以上のサービスを享受している人もいるが、逆に情報提供だけしてほとんどサービスを享受していない人もいる。ゆえに一人ひとりを個別にみると必ずしも等価交換になっていないということである。

佐藤:等価交換とは少し話がずれますが、データの使い方は「互助会」のようなかたちがあるのではないかと思います。例えば、製品の保証書がそうです。どんなに高品質な製品を作ったとしても一定の確率で不良品が出てしまいます。商品代として皆さんそれぞれが払った代金の中から一部充当して、メーカーがその不良品を引いた人に無償で製品を修理交換しているのですが、まさに、見方によってはユーザー同士の「互助会」の仕組みと言えると思います。

 今のデータの世界も同じ発想で、みんなでデータを使えるようになればよいですし、それが価値になり、利用される度に提供した個人に何らかの対価が支払われれば等価交換になりますよね。

Jasmy社のHPではトップに生活者本位のデータ活用が銘打たれている。
https://www.jasmy.co.jp/

大坂:まさにIFAが実現しようとしている次世代型銀行の仕組みもそんなイメージです。そのデータを使って価値を等価交換するのにブロックチェーンが活用できればと考えていますが、ブロックチェーンだけでは実現できません。まさにブロックチェーンが最高の脇役といえますね。

IFA社の提唱する次世代銀行プラットフォーム「AIre」でも強調されているのは自分の情報に主権を持つ世界の実現だ。https://ifa-aire.co.jp/

破壊的イノベーションを
起こせるのがブロックチェーン

 2019年は次世代通信5G元年となるが、モバイル通信は通信規格として3G、4G、5Gと段階的に成長進化してきている。AIも同じで、段々と進化してきている。一方でブロックチェーンの場合には今までのデータ管理の仕方を根本的に変えてしまうので、ビジネスのあり方をガラっと変えてしまう可能性を秘めている。

佐藤:日本人はそもそもいろいろなものを組み合わせて物を作るのが得意ですよね。海外の人は自分のプロダクトの良さを主張する方が多いのですが、日本人はこれらのプロダクトを目にすると、よい部分を組み合わせてより良いプロダクトを生み出せますから。

大坂:一方で、ブロックチェーンについては語れる人が海外に比べてまだまだ少ないです。海外だと直接プロダクトの開発に携わらないような、受付窓口や総務担当者だってブロックチェーンの利便性や課題などを語ることができますが、日本ではまだそれがありません。

 と2人が語るように、日本人にもっとブロックチェーンが浸透してくれば、海外に負けない唯一無二のプロダクトを生み出せるはず。日本ではまだまだ成長段階にあるブロックチェーンだが、データを活用する一つのソリューションとして、まだまだたくさんの可能性が秘められている。ぜひ、日本発のイノベーションにも期待したい。

取材・文/久我吉史 撮影/篠田麦也

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