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脳科学者・茂木健一郎が語る、メタファーとしてのブロックチェーンの面白さ【PR】

2019.06.21PR

「インターネット並みのインパクト」というメタファーで語られるブロックチェーン。国内最大級のブロックチェーンメディアを掲げる『AIre VOICE 1.0』編集長で、次世代銀行「AIre」構想を掲げるIFA社のCMOを務める大坂亮平氏と、脳科学者・茂木健一郎氏が、その可能性について語り合った。

人工知能として、知能増幅としてのAI、
そして狭義と広義のブロックチェーン

茂木:はじめまして。私は、今回初めて大坂さんとお会いするので、どんなプロダクトを扱っているのか、自己紹介をしていただいても良いですか。

大坂:今回は、貴重な機会をいただきありがとうございます。IFAは、いくつかプロダクトがあるのですが、一押しは「次世代銀行」を実現したいと思っています。今、次世代の銀行に関して情報銀行など様々な議論がありますが、シンプルに言えば、もっと便利な銀行を作りたいんです。私は、週末にギャラリーに足を運んでアート作品に触れるのが好きなんですが、ブロックチェーンを使うと、作品の一部を資産化し、それを自分の口座で管理するといったことができるようになる。あと、私は生命保険に入っていますが、銀行口座はそれとは別にあり、そうしたものがバラバラに管理されています。そうした、広い意味での資産が一元的に管理できるようにするのが、次世代銀行のイメージです。

 また、そうした世界を広く知っていただくために、まずは情報発信をする必要があると考え、2019年3月から『AIre VOICE 1.0』というブロックチェーンに関するメディアを運営し始めています。

 商取引などに価値を持つ個人情報、いわゆるインフォマティブデータは、“第二の石油”とも言われ、その活用が各業界から注目される一方、生活者や消費者の側からは権利や保護の意識が高まっている。こうしたなかで、IFA社は、個人の持つ資産、契約、そして情報などを、自分自身で管理することができるようなプラットフォームとして、次世代銀行を捉えている。そうしたIFA社のプロダクトを、どう伝え、その価値を理解してもらうかがミッションの大坂氏は、最先端のテクノロジーにも通暁し、かつ、そうしたカルチャーを伝えるコミュニケーターとしても情報発信をする茂木氏との対談を楽しみにしていた。

 そして、茂木氏は、ブロックチェーンをAIと関連させて話を始めた。

茂木:AIって、Artificial Intelligence(人工知能)のほかに、Augmented Intelligence(知能増幅)といって、人工物が人間の知性を進化させるという考え方もありますよね。多くの人が、人工知能が人間の知性を置き換えるとみんな捉えるのは前者。でも、Augmented Intelligenceのほうにも大きなポテンシャルがある。

 で、ブロックチェーンは、所有、契約、通貨、あるいは情報というものを、進化させる存在と思うんです。私のような科学者は、これまで査読論文を書いて教授になったり、ノーベル賞をもらうという評価を得ていた。けれど、ブロックチェーンが決定的に新しいところは、未だに(あのビットコインの論文を)誰が書いたのか、サトシ・ナカモトというのは誰なのか、生きているのか死んでいるのかわからない。ちなみに、大坂さんじゃないですよね(笑)

大坂:いや、違います笑

茂木:ほんと?

大阪:はい笑

茂木:じゃあ、いいや。で、サトシ・ナカモトは誰なのかわからない。その彼が、いきなりネットに論文を発表して、しばらくしたら、それが実装される。なんか、かっこいいですよね。最近では科学技術を進めるのは男性が中心だったけれど、それはおかしいということで、サトシ・ナカモトは、本当は女性なのでは? という Satoshi is female なんていうミームもある。

 いずれにしてもブロックチェーンは、人間の文明や社会を進めるうえで、やり方も新しいし、登場の仕方も新しい、未来の技術であることは間違いないんだろうと思う。

 ただ、一般の人は、ブロックチェーンというと仮想通貨のことだと思っていて、仮想通貨は流出して怖いとか、イメージがあるけれど、もう少し根本的な新しさがブロックチェーン技術にはあると思います。

 ちなみにミームとは、生物の遺伝子のように伝えられていく人間社会の習慣や文化のことで、これがインターネットを通じて広がるものをインターネット・ミームとも呼ぶ。

 茂木氏は、ブロックチェーンは、その手法や伝えられ方、さらには受容のされ方も含めて新しいと指摘するが、大坂氏はブロックチェーンを「個人的には、テクノロジーの中では、最高の脇役と思うんです。確かに新しさはありますが、それで、すべてができるわけではないから」と違った見方を示す。その新しさで会話が噛み合うのかと思いきや、意外な答えが返ってきて、茂木氏のテンションが上がっていく。

ブロックチェーンはコラボレーションの
可能性を広げるための脇役

茂木:えっ、この対談ってブロックチェーンがすごいって話なんでしょ。でも、脇役ってどういうこと?

大坂:分散型台帳というと、中央に誰かがいなくてもシステムを作っていけると言う特徴がありますよね。また、改ざんが困難など複雑な特徴があるがゆえ(かえって理解されずに)最高の脇役と言う立ち位置でこそ活きるのでは無いか?と個人的には思うんです。

茂木:面白いアプローチですね。僕はそういうのは好きです。ブロックチェーンが入ることで、主役である決済、通貨の価値、取引、契約、所有などの姿を変えるという意味かもしれませんね。

 たとえばUberは車の所有、Airbnb‎は家の所有の概念を変えているし、ギャラリー巡りの話が出たので、絵画なんかも、ばぁ~んと有名作家の作品を買うというのもあるけれど、いま我々はクラウドファンディングという方法も知っている。もし、いまレオナルド・ダヴィンチが生きていたとして、クラウドファンディングで300億円を集められたら、「モナリザ」の一部を、それを平方インチで部分的に持つということではない形の所有をすることができるかもしれません。

 脳科学者の立場から、もう少しブロックチェーンを踏み込んで解釈してみると、コラボレーションの可能性を広げるための脇役かもしれませんね。大坂さんって、いま何歳ですか?

大坂:36歳です。

茂木:俺が大学生の頃は、まだ職人幻想というのがあって、コードを書かないやつはダメっていう文化があったの。機械語を書かないとだめ、みたいな。

 でも、いまってジョブ・ディスクリプション(職務内容説明書)が、どんどん高度になってきていて、その象徴は、ハリウッド映画のエンドロールですよね。あれを見ると、ケータリングやカーペンターとか、キャスティングだって、CSA(The Casting Society of America)という団体がある。日本だとキャスティングって専門職として確立していないけれど、この役には、この役者というキャスティングの専門家がいる。社会が高度化すると、いままでにないジョブ・ディスクリプションが出てくるんだけれど、ブロックチェーンを使うと、国境を超えたコラボレーションをやりやすくなるんです。

 この前、インドの人と喋っていて面白かったのは、インドの経済の強み、タイムゾーンだというんです。プロジェクトを24時間コンティニュアス(連続的)に動かそうとすると、アメリカでも、ヨーロッパでもなくて、インドがいい場所、つまりいいタイムゾーンにある、と。そういう発想が出てきているそうです。国境とか直接見える関係、今日私は、大坂さんにお会いして、「おい、お前なぁ」というところからスタートして、それをインドの一度も顔を見たことのない人とコラボレーションすることが現実になっている。こんな風に文明が進んできているから、脇役かもしれないけれど、基礎技術としてブロックチェーンがあると思います。

 茂木氏は、AIにも人のような知能を持つ人工知能と、人の知能を増幅する2つの意味を含意していることを指摘した。ブロックチェーンにも狭義の技術としての意味のほかに、国境を超えるコミュニケーションを可能にするインターネットを活用したコラボレーションを可能にする基礎技術や考え方のメタファーとして、ブロックチェーンという言葉があることを指摘している。

 ブロックチェーンは、すごい。でも、何がすごいの? という問いに対して、インターネットを活用したコラボレーションを加速させ、人間の社会や文明を進化させる手段としてブロックチェーンがある、という茂木氏の指摘は、示唆に富んでいるうえ、多くの人にも理解しやすいのではないだろうか。

茂木健一郎(写真左)
脳科学者、作家、ブロードキャスター。クオリアを研究。著書に『脳とクオリア―なぜ脳に心が生まれるのか』(日経サイエンス社)、『脳と仮想』(新潮社)、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)、『東京藝大物語』(講談社)、『ペンチメント』(講談社)など。@kenichiromogi。
http://www.qualia-manifesto.com/research.html

大坂亮平(写真右)
IFA / AIre VOICE編集長。Live配信のスタートアップ、SPの広告代理店などでのプランナー、デジタルマーケティング職を経てIFA株式会社へジョイン。5つのプロダクト/プロジェクトで構成される「AIre」構想の最初のプロジェクト『AIre VOICE 1.0(アイレヴォイス)』を担当。デジタルマーケティングにおける経験を活かし、「AIre」全体のコミュニケーション戦略などの計画・実行責任者として活躍する。

取材・文/編集部 撮影/篠田麦也

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