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2019.06.16

News、Arcade、TV、Card、新サービスから読み解くアップルの戦略とその狙い

Apple

日本時間で3月26日未明、アップルがスティーブ・ジョブズ・シアターで開催したスペシャルイベントは異例ずくめの展開だった。得意とするハードウェアではなく、複数の新サービスを発表。その全貌を、現地で取材した筆者が深掘りレポートする。

ハードの魅力を高める〝サブスク〟と金融事業

 新サービスは『Apple Card』をのぞくと、すべて〝サブスクリプション型〟なのが特徴だ。既存のサービスでは『Apple Music』や『iCloud』がそれに当たる。『Apple News+』は雑誌や新聞、『Apple Arcade』はオリジナルのゲーム、『Apple TV+』は独自制作した映画やドキュメンタリーをそれぞれ配信。アップルが扱うコンテンツのジャンルの幅は大きく広がった。

 中でも、会場を沸かせたのが、新サービスの『Apple TVアプリ』で利用できるApple TV+のプレゼンテーションだ。アップルがクリエイターと作る、新たなチャンネルのひとつで、会場にはスティーブン・スピルバーグ監督のほか、リース・ウィザースプーンやジェニファー・アニストンをはじめとする俳優も登壇。同サービスで制作される番組をアピールした。なお、Apple TVアプリではアップルが手がけるApple TV+用の独自番組とともに、サードパーティーによる既存の映画やドラマの配信も行なわれる。

 そんなサービスとは異色の発表として注目となったのが、Apple Card。これは『iPhone』に最適化したクレジットカードで、Apple Payでの利用が基本となる。端末上で支払った金額が可視化でき、2%のキャッシュバックを受けられるのだ。Apple Pay非対応の店舗用にチタン製のカードも発行されるが、主従は既存のクレジットカードと逆。スマホ時代の新しい決済の形を強く提案した。ただし、現時点では米国以外でのサービス予定は発表されていない。米国ではゴールドマン・サックスとタッグを組んでサービスを提供するが、決済事情は国や地域によって様々。そのことが同サービスの拡大に時間がかかる理由のひとつに考えられる。

 こうした新サービスを相次いで投入した背景には、アップルが今後、サービスの収益を拡大していきたい思惑がある。ティム・クックCEOが挙げたように、これまでに同社はiCloudやiMessage、AppleMusicなどを手がけてきた。一貫したユーザー体験を提供できているのは「ハードウェアとソフトウェアとサービスをシームレスに統合した結果」である。コンテンツの新規性や独自性を打ち立てることによって『iPhone』や『iPad』の魅力を高めるのも、狙いのひとつと見ていいだろう。

ティム・クックCEO

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