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2019.06.11

なぜアドビは年20%の急成長で1兆円企業に上りつめたのか?

同社は36年にわたる歴史を持つ老舗IT企業でありながら、直近4年間で売上高約1兆円、年成長率20%超の決算数字を残している。

その成長のカギは何か? 米・ラスベガスで行われた「Adobe Summit 2019」から探ってみたい。

数千億円規模のビジネスを一気にサブスクリプション型中心へシフト

「アドビはクリエイティブな製品を世におくりだしてきたが、新規ユーザーへアピールする魅力に欠けていた」とアドビ会長、社長 兼CE0のシャンタヌ ナラヤン氏はいう。

ナラヤン氏にはアドビの製品が時代から取り残されつつある、そんな危機意識があったのだ。

そこで、アドビに大胆な改革を施した。数十億ドル(数千億円超)規模のクリエイティブビジネスを、一気にサブスクリプション型(月額課金)中心にシフトするという英断を下したのだ。

その改革でアドビの製品は、パッケージ販売からネットでのダウンロードがメインになった。

そして、様々なキャンペーンが実施され、まずは無料体験版で試用し、その後は月々支払いで利用するといった、新しい商品購入の流れが生まれた。

年率20%を超える急拡大により売上1兆円規模の企業へ急成長

サブスクリプション型のビジネスモデルへの移行は大成功だった。

アドビの決算は絶好調だ。

2015年度に47億9600万ドルの売り上げが、2016年度には58億5400万ドル、2017年度に73億150万ドル、2018年度には90億3000万ドルと急拡大した。

日本円に換算(1ドル110円と想定)して9933億円を売上る企業となり、年率20%を超える成長をとげている。

顧客は商品を買うのではなく、体験=ジャーニーを購入している

創業36年を超す老舗企業が年率20%という成長をとげ、大改革は成功した。

成功のカギはデジタルトランスフォーメーションによるデータ重視の施策にあった。

「データを重んじたビジネスに注力した結果、クリエイティブな製品に時代をリードするアドバンテージが出てきた」とナラヤン氏はいう。

デジタルトランスフォーメーション(デジタル化)によりユーザーへ最適なソリューションを提供できるようになった。商品露出や入手機会、購買方法を最適化することにより、商品の潜在的な魅力を引き出したのだ。

そんな自社の成功も踏まえ、ナラヤン氏は「デジタルトランスフォーメーションは、カスタマージャーニーを進化させ、その結果、パーソナライゼーションがますます重視されるようになっている」という。

カスタマージャーニーとは、顧客は単に商品を買うのではなく、色々な製品や情報に出会い、あたかも旅をしているかのような時間を過ごすという考え方だ。

「『商品の発見(Discover)』から『商品を試す(Try)』という段階を経て、『購入(Buy)』→『商品の使用(Use)』→『リピート(Renew)』となるサイクルが重要だ」とナラヤン氏はいう。

デジタルデータを瞬時に処理して顧客に最適化した情報を提供

そして「例え何億人という顧客がいたとしても、一人ひとりにフォーカスしなければならない。そのスケールで高速にデータを処理してパーソナライズされた情報を提供しながら、さらにリアルタイムで意思決定機会も提供しなければならない」とナラヤン氏は指摘する。

パーソナライゼーションには、膨大なデータと情報処理能力が求められる。その基礎になるのが「Adobe Experience Platform(アドビ エクスペリエンス プラットフォーム)」だ。

メーカーや販売会社と顧客には様々なコミュニケーションが必要となる。そのコミュニケーションを通じて提供する「Experience=経験」を共有することがカスタマージャーニーとなる。

それを瞬時にかつ全体で管理できるのが「アドビ エクスペリエンス プラットフォーム」であり、その中核をなすツールが「Adobe Experience Cloud(アドビ エクスペリエンス クラウド)」だ。

伝統的な企業ほどフットワークが悪くなりやすい

多くの企業は素晴らしい商品を生産できるが、素晴らしいジャーニーを提供することは難しい。なぜなら、多くの企業がレガシィ(伝統)で身動きができなくなってきているからだ。

それを解決しうるのが、世界規模でのエンド to エンドのカスタマーエクスペリエンスマネージメントだ。

そして、「アドビ エクスペリメント クラウド」がそのカギとなりうる。同製品の利用により、銀行であろうがいかなる企業においても、カスタマージャーニーを提供するチャンスが拡大する可能性を持つ。

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