
「もしかして、ニオってる!?」満員電車や、初対面の人と話す時、プレゼンテーションや商談などの大切な場面……あらゆるシーンで感じるあのイヤな臭い。汗臭とはまた異なるそのニオイの正体は「ストレス臭」かもしれません。
2018年に発見されたばかりの「ストレス臭」は、世間的な認知度はまだ高くないものの、ニオイケアに敏感なユーザーの間ではすでに注目されています。ストレスにさらされることの多いビジネスパーソンにとっても他人事ではないはずです。今回は、「ストレス臭」の実態とケア方法をご紹介します。
多くの人が実感している「ストレス臭」! その正体は?
約20年前に加齢臭を発見するなどニオイ研究に力を入れている資生堂は、2018年に「ストレス臭」を特定しました。
ストレス臭とはその名の通り、心拍数が上がるような緊張・ストレス状況下で発生する特有の硫黄化合物系のニオイ成分「STチオジメタン」を含んだ皮膚ガス。性別や年齢に関係なく、ストレスを感じることで発生しやすくなります。
4割以上の人が「ストレスによるニオイ」を気にしていた!
資生堂が行った調査によると、ストレス臭の存在を提示した結果、42.9%の人が「ストレスによるニオイが気になる」と回答しています。
さらに、ストレスによるニオイをケアしたいと回答した人は53.3%に及びました。
日常生活でストレスを感じている人は9割! 大半の人が「ストレス臭」と隣合わせ
日本はストレス社会であるとよく言われますが、実際のところどのくらいの人がストレスを感じ、またどのような場面でストレスを感じやすいのでしょうか。
資生堂の調査によると、普段の生活の中で「ストレスを感じている」と回答した人はなんと90.9%に。大半の人が日々、ストレスを感じて生きているのです。
さらに、日常生活でストレスを感じている人に対してどのような場面でストレスを感じるかという質問したところ、「職場」(59.3%)、「自宅」(51.2%)、「電車やバスの中」(27.6%)が上位に挙がりました。
ストレス臭が「スメハラ」になる恐れも!?
体臭は誰しもあるものですが、ニオイがきつくなってしまうと、コミュニケーションの際に相手に不快な思いをさせる恐れも。
昨今では、「スメハラ」(スメルハラスメント)がビジネスパーソンの間で問題視されています。
口臭/ワキガ/加齢臭/足のニオイ/ダイエット臭/疲労臭/タバコの臭い/香水・柔軟剤の過剰な香り(香害)など、スメハラは様々なニオイが原因で起こり得ます。
中でも「ストレス臭」は、プレゼンや商談などビジネスにおける重要な場面でストレスを感じて発生しやすいので、非常に厄介です。ニオイが原因で商談がうまくいかないという事態は、何としても避けたいですよね。