
5月24日〜26日に開催されたコンコルソデレガンツァ・ヴィラデステ 2019 に、60年代に一世を風靡した イタリアの歌手であるリトル・トニーがかつて所有していたミウラ P400S(1971)が出展された。
彼は車好 きとしても知られ、特にスポーツカーを好み、ミウラを 3 台購入している。
今回「Baby You Can Drive My Car: Cars of the Music Star(ドライヴ・マイ・カー:音楽スターたちの車)」というクラスに出展される ミウラ(ボディは Azzurro Mexico(ブルー)、インテリアはブラック)はその内の 1 台。
現在はイタリア人 コレクターが所有し、ランボルギーニ・ポロストリコの認定を受けている。
シャシーナンバー「4797」の P400S は 1971 年 3 月 2 日、サンマリノ共和国に届けられた。
このときの オーナーが、「リトル・トニー」(本名:アントニオ・チアッチ氏)。
リトル・トニーはローマ・ティボリで生まれたが、国籍は生涯サンマリノ共和国にあった。
一方のミウラは、1973 年 5 月にイタリアで登録され てローマナンバーを取得している。
このミウラは、ポロストリコのサポート下で完全レストアされ、アーカイブに保管していた生産用仕様資料に 加え、作業方法についても専門的に支援し、完璧な外観の復元にとどまらず、レストア作業の各段階で 当時のサンタアガタ・ボロネーゼの工程が尊重される形で進められた。
また、ランボルギーニ正規ディーラーを通して、レストア作業に必要なオリジナルのスペアパーツを提供す ることで、可能な限りオリジナルに近い状態で復元が実現した。
レストア作業の完了後、ポロストリコ は同車を認定。最初のオーナーが有名人であったことと、6 台しかない Azzurro Mexico 色のミウラの 1 台であるという意味で、歴史的に重要な認定となった。
ランボルギーニ・ポロストリコは、2015 年に発足され、サンタアガタ・ボロネーゼの所蔵する伝統を守る アウトモビリ・ランボルギーニの専門部門。
2001 年までに生産されたすべてのランボルギーニ車の レストアと認定を担当するほか、クラシックランボルギーニ用のスペアパーツの復元も行っており、2018 年 だけでも 200 以上の品目コードの部品を新たに導入させている。
また、ランボルギーニのすべての クラシックカーの維持保存を支援するため、アーカイブ資料の保護と管理も行っている。
関連情報:https://www.lamborghini.com/jp-en
構成/編集部
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