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裕福な家庭環境で育つと自信過剰になりやすい?

2019.06.04

 非の打ち所がない優秀なエリートが、多少アルコールが入っていたとはいえどうしてお粗末な失言で失脚してしまうのか? そこにはやはり本人にも気づかない“驕り”があることが最近の研究で指摘されている。

上流階層で育った者には自信過剰な者が多い

 裕福な家庭で育つということは、それだけの理由で裕福なままでいられる可能性がきわめて高まることが最新の研究から報告されている。そのベースにあるのは、その当人の“過剰な自信”である。富裕な上流の階層で育った者は、自分と同等、あるは多少自分より優れた能力を持つ者に対しても、自分のほうが優れていると思い込んでいるのだ。

 米・バージニア大学をはじめとする合同研究チームが2019年5月に「American Psychological Association」で発表した研究は、富裕な環境が実際の能力に関係なく優位な思い込みを生み出していることを示すものになっている。

 実験の1つでは、参加者に推論能力を計測する課題に取り組んでもらったのだが、裕福な家庭で育ち学歴の高い者ほど、実際の成績よりも自分の出来栄えを高く感じている傾向が明らかになった。つまり上流階層で育った者には自信過剰な者が多いということになる。

Daily Mail」より

 オンライン上での実験を含めたほかの実験でも同じ傾向が浮き彫りになり、裕福な環境で育った者は自分と同レベルの能力の者よりも自分が優れていると“錯覚”している可能性が高いことが明らかになったのだ。

 最後の実験では、236人の大学生に模擬就職面接に挑んでもらいその様子がビデオで撮影された。こうして収録された面接風景をオンラインで募った900人以上の人々に評価してもらったのだが、実際の推論能力にあまり関係なく、裕福な家庭環境で育った自信過剰な学生が高く評価されていることが判明した。研究チームによれば実際の就職面接においても、このメカニズムが働いていることを指摘している。つまり裕福な環境で育った者ほど、サバイバルに有利であり、裕福な状態を受け継ぎやすいことになるのだ。

 だが一方でこの“偏向”は、採用する側にとって“ミスジャッジ”に繋がるものであることもまた事実である。裕福な環境で育った者の過剰な自信に触発されて採用したとしても、本当に能力が高いのかどうかはわからないからである。

 かつての景気の良い時代には大企業はいわゆる“良家の子女”を採用していればそれでよかったのかもしれないが、今や名門企業でさえも明日が保証されない時代に突入しているといっても過言ではない。また混迷の時代ほど自信家が頼もしく見えるのかもしれないが、その自信に根拠があるのかどうか、それぞれがよく見極めなければならないのだろう。

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