英国やイタリアの高級靴を筆頭に、幅広い価格帯のドレスシューズが揃うビームス。売れ筋の上位を占めるのは、オリジナルだ。
「オリジナルの靴はすべて日本製ですが、履き心地や美しさを左右するような部分に手作業を多用し、革は海外の老舗も採用するグレードの高いものを使っています。それでいて海外ブランドでは実現できない価格帯に抑えていることが強みです」とは、プレス担当の小林さん。
「当店のお客様の多くは、スーツと同様、靴にも品質の高さを求められます。そうした方にとってコスパの高い靴として評価していただいていることが、オリジナルの靴が売れる理由ではないでしょうか」。一方で、ビジカジに合う靴も人気が高い。「象徴的なのは、ローファーの中では、ジャケットにもスーツにも合わせられる靴として認知されているタッセル付きローファー。活躍の場が広いのが人気の理由です」(小林さん)
汎用性の高さも靴選びの新基準のようだ。
ビームス プレス
小林順平さん
ドレスレーベル担当。「オリジナルの靴は、高級靴に詳しい方にも納得のクオリティーに仕上げつつ、手の届くプライスに設定しています」
【ローファー】ジャケパンもスーツもイケる万能選手
【1位】クロケット&ジョーンズ『キャベンディッシュ3』
7万9000円
守備範囲の広さが時代にマッチ!
ビジカジ需要拡大の影響からか、ドレスシューズの総合ランキングでも1位に。英国製ながら日本人の足型にフィットするよう調整されていることも、売れる理由に。
アップデートによって丸みを持たせたトウ形状は、流行に左右されない点が魅力。
ヒールカップが小ぶりなので、欧米人に比べて小さい日本人の踵でも抜けにくい。
〈EDITOR’S VOICE〉カジュアル度がコインローファーと違い、スーツもOKで使い勝手がいい。(編集タカセ)