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ひとり親家庭の最大の悩み「子どもの教育」問題に一石を投じるシリコンバレーのユニークなプロジェクト

2019.06.02

ひとり親家庭の子どもについての悩みのトップは「教育・進学」。特に子が中学生になると悩みはピークに達する。そんなひとり親家庭の悩みに着目して始まった教育プログラムについて、一般社団法人日本ワーキングママ協会代表理事の大洲早生李さんに聞いた。

どう育てる?悩むひとり親家庭の親たち

厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によると、母子世帯、父子世帯ともにひとり親世帯になった理由のトップは「離婚」で、母子世帯は79.5%、父子世帯75.6%。

そんなひとり親世帯が抱える「子どもについての悩み」においては、母子世帯・父子世帯ともに「教育・進学」が最も多く、母子世帯は58.7%、父子世帯は46.3%となっている。

特に10歳~14歳の子どもにおいて、「教育・進学」の悩みは母子世帯 67.4%、父子世帯 59.4%と最も高くなっている。中学生はまさに「教育・進学」に関する悩みがピークに達する年齢であるようだ。

ヒト・モノ・カネ・情報のリソースが減り「教育」にもしわ寄せ

(画像はイメージ)

ひとり親家庭では、なぜ「教育」が一番の悩みとなるのか。一般社団法人日本ワーキングママ協会代表理事の大洲さんは次のように話す。

「私自身、ひとり親になった経験があります。その直後から、人生は激変しました。働く時間は必然的に長くなり、子どもと過ごす時間が減ることで、とくに子どもの教育やしつけに関する問題は深刻化しました。一般的に、親が一人になることにより、家庭においてヒト・モノ・カネ・情報といったすべてのリソースが何らかの形で減少します。そしてこの4つの要素はすべて、子どもたちの教育やしつけに大きく影響があります。

たとえば時間についていえば、(独)労働政策研究・研修機構の調査データ(※)によると、実際ひとり親家庭の母親は、ふたり親家庭の母親の平均就業時間である週30.49時間を約6時間越える週36.9時間働いており、子どもにかけられる時間が必然的に少なくなっています。子どもの教育レベルを左右する時間外学習(習いごと・宿題・休日の外出や旅行)にかけられる時間は減り、子どもが社会とつながりを作る機会も自然と減ります」

※(独)労働政策研究・研修機構(2014年)「子どもいる世帯の生活状況および保護者の就業に関する調査2014(第3回子育て世帯全国調査)」

AIと日本の課題がひとり親家庭の問題をさらに困難なものに

(画像はイメージ)

大洲さんはこれからのAI時代、ひとり親家庭は日本の社会構造・課題によってさらなる困難に直面するのではないかと危惧している

「テクノロジーが進展し、AI(人工知能)というキーワードを軸に、今ある職業の一部がなくなるといわれることもあります。そして、インターネットなどを使って得られる情報の量は圧倒的に増えていますが、ここで重要になるのが親の関与や意思決定力です。ただでさえぎりぎりのワンオペレーションで生活を回すひとり親たち。ところが日本特有の社会構造はひとり親、特にシングルマザーには不利だと感じます。

男女の賃金格差はいまだに深刻です。世界経済フォーラム(WEF)による男女格差の度合いを示すグローバル・ジェンダー・ギャップ指数(2018年版)で、日本は収入での男女格差が大きく、103位です。それ以外にもOECD加盟国で最下位の子どもの教育への公的投資や、養育費の不払い問題、長時間労働など、問題は山積みです。

このようななか、収入確保のために働く時間が増えて親子の時間が減ってしまうなど、ひとり親の子どもたちは、より不利になりやすい可能性があります。だからこそ、私はヒト・モノ・カネ・情報の違いにかかわらず、すべての子どもたちが安心して学べる環境やきっかけづくりが大事だと考えました」

一般社団法人日本ワーキングママ協会は、こうした課題を真摯に受け止め、ひとり親家庭における将来の教育・進学に関する不安・悩みを解決する一助として、あるプロジェクトを創設した。

それは、ひとり親家庭の子どもたちを対象とした、次世代イノベーティブリーダー育成プログラム「Tech STAR Camp(テクスタ)」である。

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