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アサヒビールとNECが輸入ワインの異物混入を確認できる自動検査装置を開発

2019.05.29

アサヒビールは、NECと共同で画像処理技術を活用した「輸入ワイン中味自動検査機」を開発した。

現在、人が目視で実施している輸入ワインの検品作業の品質水準を維持した上で、さらに「自動検査機」を導入し効率化することで、最適な品質管理体制を目指す。

近年、日本市場におけるワインカテゴリーは拡大傾向となっている。特にチリ産などコストパフォーマンスの高いワインの輸入数量が増え、日常的にワインを楽しむスタイルが浸透してきたことから2018年の輸入ワイン市場は10年前と比較して約1.5倍に拡大。

また、2019年2月1日に日欧EPA発効によりEU産ワインの関税が即時撤廃されたことなどから輸入ワインへの注目が高まり、本年はさらに市場が活性化すると見込まれている。

アサヒビールでは、輸入ワイン市場売上容量No.1ブランドのチリワイン「サンタ・ヘレナ・アルパカ」をはじめ11ヵ国約500SKUの輸入ワインを取り扱っている。

2018年の輸入ワインの販売数量は10年前と比較して約2.3倍に拡大した。今後も拡大を目指す輸入ワイン販売数量に対して、より効率的で最適な検品体制を確立することとした。

現在、検品は検査作業員の目視による検品を実施している。瓶を光に透かしラベルの隙間から液体に微細な異物が混入していないか確認する作業で、経験と熟練した技術が必要となる。

また現在の輸入ワイン販売数量を検品作業するために1ラインあたり10名程度の作業員が必要となっている。

自動検査機を導入することで検品作業の効率化を図ると同時に、今後見込まれる労働力不足に対応。

初心者でも対応できるため労働力が確保しやすくなり、さらには、今後の輸入数量増加に対応できる柔軟な勤務体系とすることも可能となる。

また、作業員の成熟度の違いによる差がないため検査品質の均一化が図れる。

導入スケジュールは、2019年4月から、輸入ワインの受入拠点である横浜倉庫に「輸入ワイン中味自動検査機」を1機導入してテスト稼働を開始。

2019年9月から「輸入ワイン中味自動検査機」を3機に増設し、検査ラインとして1ラインを本格稼働。

2021年内までに、関西と九州の倉庫にもラインを順次導入し、全国3ヵ所に合計4ライン(12機)で自動検品ができる体制を目指し、時間あたりの検品生産性が3倍となる予定だ。

「輸入ワイン中味自動検査機」概要

赤外光照明やカメラおよび画像処理技術を活用し、ワインに異物が混入していないかを確認する検査装置。作業員が検査機にワイン瓶をセットして検査をスタートすると、約10秒間、瓶が傾斜・旋回。

その際、液体に緩やかな渦流が発生するため、ラベルの陰に隠れた異物まで高精度に検出することができる。(アサヒビール(株)とNECプラットフォームズ(株)が特許共同出願中)

あらかじめ各種瓶形状に応じた最適な傾斜・旋回パターンの設定や、赤ワインや白ワインなど液色に応じた最適な光量、撮像タイミングを設定し登録することで、作業員は検査したい品種を選択すれば自動で検査することが可能。

関連情報:https://jpn.nec.com/press/201905/20190517_03.html

構成/編集部

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