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基地局は?VoLTEは?楽天モバイルは3キャリアとどこまで戦えるのか?

2019.05.29

携帯電話サービスは基地局が要

房野氏:楽天の動向が見えるのは、いつ頃ですか?

石野氏:料金プランを出すのは9月とか。

石川氏:9月のiPhone発売のタイミングにぶつけてくるんじゃないかなぁ、楽天モバイルからiPhoneを出す出さないは別として。

石野氏:出さないんじゃないですかねぇ。

石川氏:出せないよね。

石野氏:先日、楽天ペイメントの話を聞いたとき、Edyの話も意外と進んでなさそうな感じだったし、Apple PayへのEdy搭載も進んでいない感じ。

石川氏:無理でしょう。

石野氏:JR東日本ほどAppleを握れてない感じもする。唯一、楽天にメリットがあるとしたら、MWCでも言われていましたけど、スタンドアロンの5Gを始めるのが早くなることかなと。MWCの記者会見で、5Gの本命はスタンドアロンで、ノンスタンドアロンだと能力を発揮できないから、みたいなことを言っていた。実際、スタンドアロンで入れるところってどこなんだろうな。

石川氏:4Gもできていないのに、何が5Gだというところがある。

石野氏:そこなんですよね。エリアの話もしていましたけれど、現実感がないなって感じがした。Sub-6GHz帯とミリ波を使って、Sub-6GHz帯で面をカバーすると言っていたけれど、Sub-6GHz帯で面をカバーするのも相当大変だと思う。

石川氏:そうだよ。

房野氏:5Gの電波しか飛ばない場所ってできるのでしょうか。

石野氏:楽天モバイルはそうなる可能性が高いので、だからスタンドアロンにいち早くできる。

房野氏:スタンドアロンとノンスタンドアロンで、実際どうつながるのか、よく分からないのですが……。

法林氏:「第5世代モバイル推進フォーラム」のサイトによると、「スタンドアローンとは、文字通り5Gのネットワークが独立して稼働する仕様である。一方のノンスタンドアローンとは、5Gがスタンドアローンでは動かない仕様である。これは現行のLTEとセットにして、デュアルコネクティビティを保たせることで、5Gを実現する。制御信号はLTEネットワークを介してやり取りし、実際のユーザーデータは5Gのネットワークでやり取りする形態である」

石野氏:ノンスタンドアロンだと、LTEがないと動かないんですけど、スタンドアロンはLTEがなくても動く。4Gはあってもいいって感じだと思います。楽天はスタンドアロンを導入しやすいんですよ。

法林氏:後から作るから、最初からそれを導入するように作り込んでいる。

石野氏:そこは一部メリットではあるんですけど。

法林氏:そういうメリットがあったイー・モバイルが、今やソフトバンクに吸収合併されてしまい、今はY!mobileっていうブランドだけになっちゃったわけですが。かつて3GからLTEのときに同じことが起きているので、楽天もうまく行くかどうかは分からない。当時、後発だからイー・モバイルはHSDPAとかも早く導入できますよって散々アピールしたけど。

石野氏:実際、早く導入はできたんですけど。

法林氏:でも、結局つながらなかった。

石野氏:楽天モバイルもそれと同じことになる可能性もある。

法林氏:後発であるメリットがあるのは確か。でも、この座談会で繰り返し言っているように、携帯電話の世界はなんだかんだいってエリア。基地局を建てる場所がないとダメ。どんなにスーパーなネットワーク設備を作っても、鉄塔を建てる場所がなかったらダメです。

石野氏:そこなんですよね。

法林氏:東名阪の中では、東京と名古屋は、つらいところはあるにしても、比較的可能性はある。やっかいなのは阪神地域。大阪市内はいいけれど、ちょっと広がってくると、山があったりこんもりした古墳があったりする。そうすると高さが変わってきて結構やっかい。東京も場所によっては起伏があってやっかい。江戸川区とかは平たいので、ビルの問題さえ工夫すればいいけれど、微妙に高さがあるところ、例えば渋谷の丸山町辺りは起伏がある。低層が10メートルで、それより高い基地局を建てないといけないはず。10メートルの落差があるところに基地局を建てるときって、すごく大変なはずなんです。高いところに建てられればいいけれど、丘の上のマンションのオーナーが嫌だといったら建てられない。高さの問題は大事で、最終的に鉄塔を建てる。そのコストを安くするために、ソフトバンクはいろいろ言われながら鉄塔じゃなくてコンクリート柱にした。コンクリート柱は地震がきたら大変だと言われているけれど、パイプの楽天はさらに心配。昔より素材がよくなって軽量で頑丈なものが増えているのは事実だけど。でも、高さの問題は結構大きい。

石川氏:今は、高層ビルがあったら上の方に向けて電波を飛ばしていますし。

法林氏:新しいビルには中に設備があるんですよ。それこそ中継できる仕組みを作るとか。タワーマンションは最初から入っている。

石野氏:楽天は、あとはどこまで思い切れるかですね。1年間無料とかだったら契約するでしょうし、eSIMで月額500円とかだったら、ついでに契約してみたりするかも。まぁ、相当料金を思い切らないとダメだと思う。

石川氏:大手3社が1980円から使えるようになって、どれだけの料金設定ができるのか。しかも、auネットワークで使われたら楽天は困るわけですよ、出費でしかないから。楽天モバイルが980円で使い放題を出したとしても、auネットワークでがんがん使われたら、楽天からKDDIにどんどんお金を払わなくてはいけないので、赤字しか出ないですよね。

石野氏:そこが問題ですよね。楽天のネットワークだけだったら980円定額でいいけれど。

石川氏:自分たちが、がまんすればいいからね。

法林氏:くだらない親父ギャグを言っていい? ネットワークに関して、本当に楽天はあまりにも楽天的に考えすぎ(笑)

......続く!

次回はAppleの発表会について話合います。ご期待ください。

法林岳之
法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温
石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也
石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子
房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

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