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2019.05.27

みやげ話より旅の予定を聞かされたほうが人は羨ましいと思うのはなぜか?

 自分が行きたいと思っていた場所を訪れた友人の話には羨ましさを感じるだろう。だがこの事後報告となる“土産話”よりも羨ましいのは、行く予定であることを事前に伝えられた時であることが最新の研究で報告されている。我々はすでに起ったことよりも、これから起ることにより注目し、羨望を感じるのだ。

事後報告よりも事前の情報のほうが羨望を感じる

“羨望”とは実はユニークな感情である。他者の身に起った出来事やアチーブメントを羨むことで、自己卑下などのネガティブな感情が生じる一方、逆に大いに発奮させられるといったポジティブな感情にも繋がっている。

 米シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスの研究チームが2019年5月に「Psychological Science」で発表した研究では、羨望の感情について“タイミング”がどのような影響を及ぼしているのかを実験を通じて探っている。

 研究チームは620人の実験参加者に、親しい友人が羨ましい体験をした時のことを想像してもらった。たとえば夢の海外旅行、望ましい仕事での昇進、夢の高級車の購入などである。参加者は友人の身に起こったそうした出来事をどれほど羨ましく感じたのかを自己採点したのだが、それぞれのシナリオは異なっていて、ある参加者はその出来事が起る前の設定で想像し、もう一方の参加者はその出来事が起った後の設定で想像したのだ。

WeForNews」より

 参加者から収集したデータを分析したところ、結果は興味深いものになった。友人の身に起った出来事の“事後”には、もちろん相応の羨望は感じるもののその羨ましさが減衰していく傾向が明らかになったのだ。我々は旅行の予定や高級車購入の事前の予定を聞かされた時のほうが、旅行後や高級車購入後の話を聞かされるよりも強く羨ましさを感じているのである。

 加えて羨望の感じ方の違いも明らかになった。“事前”の羨ましい話は妬みや自己憐憫などのネガティブな感情を引き起こしやすく、“事後”の羨ましい話は発奮やチャレンジといったポジティブな感情の引き金になる傾向が強いということだ。

 例えば現在、世界で5億人が各種のSNSを日常的に利用しているといわれているが、投稿の影響力という点においてはこれから起る“事前”の情報を提供したほうが、“事後”の報告よりも印象に残りやすいということになる。とはいえ“事前”の情報はネガティブな感情を引き起こしやすくなることもよく理解しておかなくてはならないだろう。

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