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時速360km実現に向けて試験を繰り返すJR東日本の次世代新幹線「ALFA-X」に潜入

2019.05.26

5月9日、JR東日本は次世代新幹線の形を探るための試験車両「ALFA-X」を報道陣に公開。この車両に掲げられたコンセプトは4つ。これらのコンセプトが近い未来、私たちにどんなメリットをもたらしてくれるのだろうか。

1号車の先頭車両。ヘッドライトの位置がすでに従来車と一線を画している

営業運転時速360kmを達成するため先頭形状は約22mにおよぶ!

「ALFA-X」の一番の目的は最高速度の向上を図ることだ。現在、国内の新幹線最高速度は東北新幹線の主に「はやぶさ」で運行されているE5系と「こまち」で運行されているE6系の時速320km。これを「ALFA-X」では営業運転時速360kmまで向上させ、北海道新幹線札幌延伸時に備える考え。さらに試験の一環として一時的に時速400kmでの走行も予定されている。

狭い国土を走る日本の新幹線の場合、ただ単純に速度を上げればよい、というわけではなく居住空間がすぐそばにある区間が多いこともあり、騒音の低減が最大のカギとなる。特にトンネルに突入した際に、中の空気を押し出し出口側で音が発生する現象を軽減するためにも(トンネル微気圧波対策)先頭形状の工夫が欠かせない。

そこで「ALFA-X」では10両編成のうち1号車と10号車に異なる先頭形状を採用し、特に10号車の先頭形状はなんと約22m! 先頭車の全長は26mなのでそのほとんどが「鼻」となっている。

10号車の先頭車両 鼻の全長は22mにもなる。両先頭車を入れ替えての試験も予定されている

「ALFA-X」は「さらなる安全性・安定性の追求」、「快適性の向上」、「環境性能の向上」、「メンテナンスの革新」をコンセプトに最初の3年間は走行性能など基本的な性能試験に用いられ、その後はサービスや耐久性の試験に移っていく。

スピード感と明るい未来をモチーフにしたロゴマーク

1号車は乗務員扉も鼻の一部となっている

また、将来の北海道新幹線札幌延伸時のことを考慮して「寒さ」により強い設計にもなっている。今までの新幹線車両は全ての機器類駆動関係を「-20℃」まで耐えられるように設計。これは現在の新幹線北端である新函館北斗や標高の高い軽井沢でも問題ない基準だが、「ALFA-X」ではそこからさらに「-30℃」まで対策を強化。「札幌延伸時に通るルートでもここまで下がることはないのですか」と設計担当者は苦笑いするが、念には念を、といったところだ。

1号車側の運転席。他のJR東日本の新幹線とよく似たレイアウト

運転席から立ち上がれば鼻が見える

こちらは10号車側の運転席。窓配置が若干異なる

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