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個人のデータがお金に替わる?金融データを活用する「オープンバンキング」の将来性

2019.05.29

ブロックチェーン技術を使って極小の個人情報でもお金に変える

 個人情報をお金に変えるには、現状だとアンケートに答えて謝礼をもらうなどの方法があります。理想では、毎日利用するコンビニで買った商品のデータをマーケティング会社に提供したら謝礼がもらえるなど、より小さな単位でお金が手に入るとよいでしょう。

このような仕組みはブロックチェーン技術があれば実現できます。

・ブロックチェーンを使ったデータ記録の仕組み
・ブロックチェーンを使って実装したお金である「暗号資産」
・ブロックチェーンのネットワークと金融機関のAPIとを接続した仕組みを使っての「少額決済」

 これらの3つの要素があれば、お金に関するデータの出し入れが自由になり、データの正確性が担保でき、1円単位未満の極小の報酬を顧客に提供することができます。

 なぜかというと「暗号資産」によって情報と価値が直接紐づけできるからです。詳しくまとめます。

・自分の購買データをブロックチェーンに記録すると、その記録は改ざん・修正ができない。またそのデータに対する対価が暗号資産として支払える
・暗号資産にもお金として価値があるので支払に利用できる
・電子データなので1円未満の価値の管理も可能で送金かかるコストが銀行振り込みよ り小さいため少額決済ができる
・金融機関のAPIと接続できればブロックチェーンに記録した購買データを基にして金 融機関の口座残高が増やせる

 とはいえ、もちろんデメリットもあります。ブロックチェーンに記録されている情報は、ネットワークに参加した人なら誰でも参照できてしまいます。したがって暗号化されていない個人情報を記録することはできませんが、個人を特定できない形にして記録すれば、完全に個人を特定することはできません。

まとめ

 オープンバンキング自体は、金融機関の在り方を変えようとしている取り組みに過ぎません。たくさんの企業が金融データを使ったサービスを提供するようになれば、金銭残高の管理は銀行で、オンライン取引システムは利用企業側が提供するといった役割分担が起こるでしょう。そんな折個人情報と上手く付き合っていくために、必要な仕組みの一つがブロックチェーンなのです。

取材・文/久我吉史
現役の金融ビジネスパーソンでもある金融ライター。ネット証券やネット銀行などを渡り歩き、ITから法人営業まで何でもこなす。最近は金融ビジネスをコーポレート(法務・会計)目線で作り上げるような毎日を送っている。

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