
「最近、歩いていないな……」
太りすぎを防止して今すぐ健康を取り戻すには、「運動」が適しています。なかでも、初期費用・月額料金不要で、今すぐにでも始められるウォーキング(散歩)は、生活習慣病の予防や対策に多大なる効果があるようです。
ただし、漫然とウォーキングを行っているだけでは痩せにくいです。キチンとした「歩数」管理が大切です。「歩数」を管理するには「歩数計」が必要です。「歩数計」は、上下の振動で電気回路が開閉するか、もしくは加速度によって生ずる電圧差を利用して、ハイテク機能で振動回数≒歩数を記録する、優れもののガジェットです。
「早速歩数計を買いに行かなくっちゃ!」
……慌てる必要はありません。iPhoneユーザーであればすでにもう、「歩数計」を持っているも同然なのです。
……ここだけの話ですが、実はiPhoneには、「歩数計」機能が内蔵されているのです!
iPhoneは歩数計機能をプリインストールしてるの?
ハイテク機能満載のiPhone。iPhoneの中味には、後述しますが様々なセンサーが内蔵されております。iPhoneには「ヘルスケア」という名称のアプリがプリインストールされており、センサーから取得した情報を元にして、このアプリでカンタンに「歩数」が確認可能です。
まずはあらかじめ「設定」→「プライバシー」→「ヘルスケア」→「モーションとフィットネス」の画面で、「フィットネス・トラッキング」と「ヘルスケア」をオンにしておきます。これで準備万端オッケーです。
iPhoneの「歩数計」にはどんな機能があるの?
iPhoneで「歩数」をチェックするには、「ヘルスケア」アプリを起動後、「ヘルスケアデータ」→「アクティビティ」で確認可能です。
iPhoneの歩数計ってどんな仕組みなの?
iPhone本体には、3軸ジャイロセンサー・加速度センサー・近接センサー・環境光センサーといったセンサーが内蔵されています。そのうち、3軸ジャイロセンサーと、加速度センサーを組み合わせることで、大変精密な、角度や加速度、端末の回転などの動きを感知できるようになりました。それらの情報を、独自のアルゴリズムで分析した結果、ついに精度の高い「歩数」を計測できるようになったのです。歩数計専用機と比べても、その測定結果はひけをとらないものと言われているようです。
iPhoneと連動する歩数計のおすすめは?
iPhone内蔵の「歩数計」機能を使うのも良いですが、既存の「歩数計」にも、iPhoneと連動することにより、より正確な「歩数」管理が可能な「歩数計」が多々あります。今回はこれらの商品を御紹介いたしましょう。
タニタ/iPhone専用活動量計 カロリズム AM-160
タニタ/iPhone専用活動量計 カロリズム AM-160は、iPhoneと接続して、身につけるだけで一日の行動と消費カロリーが詳細に分かる「カロリズムエンジンPRO」を搭載。走り、歩き、生活、安静の、行動別の消費カロリーや活動時間、脂肪燃焼量を表示します。
「タニタヘルスプラネット」「ランニング応援ゲーム ねんしょう2+」「イケメン育成ダイエット ふとしの部屋」の三つのアプリと連携して、楽しみながらウォーキングが可能です。ちなみに三洋電機の「REAL」LS1シリーズのテレビにも、測定結果を表示できます。同社製の体組成計 innerScan DUAL RD-900シリーズとも連携して、運動の結果と体組成の変化が、手に取るように鮮明に分かるようになります。
【参考】タニタ詳細ページ
ヘッドセットにもなるスマートブレスレット
本商品は、なんと時計盤の所がスポッと外れます。そして、ブレスレットもイヤホンにもなり、歩数を始めとした移動距離、カロリーの測定だけでなく、電話やSNSの着信通知や睡眠管理、心拍計内蔵、アラーム機能も搭載したスマートウオッチタイプの活動量計です。iPhoneだけでなく、Androidのアプリも用意されています。ユニークな形状極まりないですね!
【参考】Amazon詳細ページ
アナログデザインなのに歩数計機能が連動するFOSSIL(フォッシル) FTW1125
FOSSIL(フォッシル) FTW1125は、アナログ文字盤のデザインなのに、歩数計機能がiPhoneと連動するスマートウオッチです。スマートウオッチとiPhoneを、Bluetooth対で接続して、通知の受信や、日々の運動目標の達成状況を、時針や分針、ケースのバイブなどで通知してくれます。歩数の情報は、専用の「FOSSIL Qアプリ」をインストールすれば確認可能です。よくあるスマートウオッチの、デジタル然としたフォルムが嫌いなアナログ指向の人には、選択肢の一つとして、アリかもしれません。
【参考】Amazon詳細ページ
iPhoneに入れると便利な歩数計のアプリは?
先述のように、iPhoneには、3軸ジャイロセンサーと、加速度センサーが内蔵されており、その機能から得られる情報で、正確な「歩数」を確認可能な、「歩数計」機能が備わっております。ちなみに、iOS標準アプリで「ヘルスケア」というアプリがあり、このアプリでカンタンに「歩数」を確認することが可能ですが、それ以外にも様々なアプリで歩数を確認することができます。それぞれのアプリならではの特徴がありますので、ケースバイケースで使い分けるのが良いかもしれません。
有料でおすすめの歩数計アプリ
ここでは、有料ではあるけれど使いやすい歩数計のアプリを紹介します。
Runtastic PRO ランニング&ウォーキング
500円
Runtastic PROは、ランニングペースも分かる距離計測アプリです。ランニング中の最大上昇度や、失った水分量など、詳細な計測データを取得できるだけでなく、赤信号での走行停止などを察知して、自動一時停止機能が作動して、走行データをより正確に記録可能です。距離やペースなど計測データを、走行中に音声で通知してくれるだけでなく、一年間に走る距離を目標として設定しますと、アプリが定期的に進捗状況を通知。シューズをアプリに登録して走行距離を記録しますと、適切な交換時期をお知らせしてくれます。SNSにも対応しています。ウォーキングというよりは、ランニング向けのアプリですね!
【参考】Runtastic PRO ランニング&ウォーキング
歩数計 Accupedo-Pro
400円
Accupedo-Proは、携帯電話をベルトに固定したときに最良の計測結果が得られる歩数計アプリです。Apple Watchとの同期が可能で、歩数、距離、時間、カロリーを表示してくれます。毎日、毎週、毎月、毎年ステップ数のチャートの表示や、歩数、距離、カロリー、時間の履歴を毎日測定してくれます。こちらはウォーキング向けのアプリですね!
【参考】歩数計 Accupedo-Pro
無料でおすすめの歩数計アプリ
ここでは、無料で歩数が測れるアプリを紹介します。
毎日歩こう 歩数計Maipo アプリで楽しくダイエット!
「毎日歩こう 歩数計Maipo」は歩数、歩いた距離、時間、消費カロリーを自動で計算してくれる便利な歩数計アプリです。しかも無料。1日の歩数を表示する画面では、目標に対する達成度がひと目でわかりますので、毎日歩くのが、とても楽しくなります。日々の歩数、距離、時間、消費カロリーを自動的に計算して、ひと月の歩数が日ごとに確認できるカレンダー画面も表示可能。カラフルな9種類のテーマが目を楽しませてくれます。消費電力が少なくても測定できるのが売りだそうです。
【参考】毎日歩こう 歩数計Maipo アプリで楽しくダイエット!
aruku&(あるくと)- 歩いて当てよう!
「aruku&(あるくと)」は、歩くとごほうびがもらえるアプリです。たくさん歩くとTポイントや地域名産品が当たる、新時代の歩数計です。お菓子や、ミズノのウォーキングシューズ、コンビニで受け取れるアイスなど、様々な商品が用意されています。食べ物の商品をゲットしまくって、かえって太らないように要注意です!
(歩数計)徒歩でゆく〜東海道五十三次
「徒歩でゆく~東海道五十三次」は、なんと(擬似的に)東海道五十三次の旅を楽しめちゃいます。日々の生活の中で、楽しく歩く習慣をつけたい方や、毎日ウォーキングをしているけれども、何だか飽きてきてしまう方には、最適かもしれません。終着点の三条大橋に着いたら、今度は江戸時代の旅人モード、飛脚モードにも挑戦してみましょう!
歩数計アプリはiPhoneの電池を大量消費するの?
歩数計アプリをiPhoneで使う際には、常時、各種センサーを稼働させる必要があるため、どうしても一定のバッテリーを消費してしまうことは否めません。消費頻度は、アプリによって差があります。一般的には、多機能なアプリは電池を大量消費する傾向があるため、「歩数しか計らないんだ!」という人は、なるべく単機能な歩数計アプリを利用した方が良いでしょう。
歩数計 Walker M7 – M12
ちなみに「歩数計 Walker M7 – M12」は、モーション・コプロセッサ(フィットネス・トラッキング)を用いた、シンプルで省電力な歩数計アプリです。
iPhoneの歩数計って自転車でも使えるの?
サイクリングした際のiPhoneの歩数のカウントについては、移動距離の記録はGPSの情報から取得するので正確ですが、歩数については、装着場所や走行中の振動などで、正確さにかなりの差があるようです。さらなる正確さを期すのであれば、自転車対応を謳っている、GARMINやFitbitなどの、専用の活動量計とiPhoneと連動させる方が良いでしょう。
取材・文/FURU
デジタル系ガジェットに散財する、サラリーマン兼漫画描き兼ライター。電脳ネタがテーマの漫画を得意とする→https://www.furuyan.com/