人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2019.05.18

久保建英不在のU-20ワールドカップは新イケメントリオ、斉藤光毅、中村敬斗、菅原由勢に注目!

 5月23日からポーランドで開幕する2019年U-20ワールドカップ。過去のこの大会からは中田英寿、中村俊輔(磐田)、小野伸二(札幌)、本田圭佑(メルボルン)、香川真司(ベシクタシュ)といった面々が日本代表エース級のポジションに飛躍した。海外勢を見ても、2003年UAE大会のアンドレス・イニエスタ(神戸)、2005年オランダ大会のリオネル・メッシ(バルセロナ)、2011年コロンビア大会のハメス・ロドリゲス(バイエルン)、2013年トルコ大会のポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)らが世界トップへの階段を駆け上がっている。同大会が「スターへの登竜門」という位置づけになっているのは、紛れもない事実なのだ。

最後の最後で滑り込んできた中村敬斗(ガンバ大阪)に注目!

 影山雅永監督率いる日本は、久保建英(FC東京)と安部裕葵(鹿島)という攻撃の2枚看板が6月の南米選手権(ブラジル)に参戦するためメンバー外となった。安部の不在によって、昨年10月の最終予選(2018年AFC・U-19選手権)で紹介した「U-20イケメントリオ」の一角が崩れてしまったのは非常に残念である。しかしながら、残る2人の斉藤光毅(横浜FC)と菅原由勢(名古屋)は健在。将来有望なイケメンが他にもいる。

 安倍に代わるスター候補を1人挙げるとしたら、中村敬斗(ガンバ大阪)だろう。180cm・75kgの18歳のアタッカーは最前線も両サイドもできる万能型。しかも2年前の2017年U-17ワールドカップ(インド)では4得点を叩き出し、日本のエースに君臨したのだ。この時点では東京・三菱養和サッカークラブに通う高校2年生だったが、3年に上がるタイミングでガンバ大阪に入団。かつて香川真司(ベシクタシュ)や柿谷曜一朗(セレッソ大阪)らの才能を見出した当時の指揮官であるレヴィー・クルピ監督に「非凡な得点感覚を備えている」と絶賛され、2018年J1開幕の名古屋グランパス戦でいきなりJリーグデビューを飾る。物怖じしないプレーぶりは怪物の雰囲気を漂わせていた。

 けれども、クルピ監督が解任され、宮本恒靖監督が後を引き継ぐと評価は一変する。「得点の部分以外はプロの平均以下。『走れないし、戦えないし、球際行かないし、オフ・ザ・ボールの動きも足りない』と宮本監督に指摘された」と本人も述懐する通り、試合出場はおろか、ベンチからも外される。若手が集まるU-23チームに回され、1から叩き直される日々を余儀なくされる。昨年後半には1試合だけJ1先発のチャンスを与えられ、そこでゴールという結果を出したものの、プロ2年目の今季は再びベンチ外からのスタートとなる。だが、中村自身は苦境の中でも地道な努力を続け、Jリーグ・ルヴァンカップで2試合連続ゴールという結果を残し、最後の最後でU-20代表メンバーに滑り込んだのだ。

「ポーランド行きはガッツリ、諦めずに狙ってました。久保と安部君が上に行くってことでポジション的に2つ空く可能性があった。そこをスレスレに狙ってやろうと思ってました」と本人は語気を強めた。その負けん気の強さが彼のよさ。だからこそ、U-17でも世界相手に4点を奪うことができたのだ。その実績はやはり大きい。しかも今回はサイドアタッカーが手薄なだけに、万能型の中村は主力級の1人として起用される可能性が高い。そこでブレイクすれば、また一歩、スターへの階段を登れるはずだ。

SBの菅原由勢(名古屋グランパス)はCB起用も!?

 菅原はその中村とともにU-17世代から昇格してきた盟友である。15~16歳の頃から「ポスト・内田篤人(鹿島)」と目されてきた右サイドバックで、ピッチ上のクレバーさはもちろんのこと、自分の考えやサッカー観をしっかりと口にできる力も秀でている。そこも偉大な先輩・内田に通じるところだ。

「内田選手は右サイドバックとしての目標だし、映像はメッチャ見ています。そういう先輩と比較してもらえるのは嬉しいです」と彼自身も前向きに話していたが、今大会では2007年カナダ大会で内田が見せた以上のパフォーマンスが期待される。

「チームの流れはサイドバックがカギになる。サイドバックが高い位置を取っていればそれだけ前への姿勢が増すということだし、逆に低い位置でゲームを作ろうとしている場合はそういう時間帯だということ。自分のポジショニング1つでチームの流れを左右するんだという危機感は強いので、考えながらバランスを取りたい」と18歳とは思えない大人びた表現力を備えている点が頼もしい。

 一方で、今大会の菅原はセンターバックとしてもプレーする可能性が少なからずある。というのも、最終予選でリーダーの1人だった橋岡大樹(浦和)が負傷離脱し、DF陣の選手層がやや薄くなっているからだ。ポーランド入り直前の13日の流通経済大学との練習試合でもそういうシーンがあり、「イザという時は菅原に託す」という影山監督の思惑が透けて見えた。そこでキッチリと責任を果たしてくれるのが、彼のいいところだ。

 懸念材料があるとすれば、今季はまだJ1で1試合も出場していない点だが、ルヴァンカップの方はここまで5試合全てに先発。「コンディションは悪くないです」と言い切る。U-17の時はラウンド16まで勝ち進みながら、最終的に優勝したイングランドにPK負けした悔しい経験があるだけに、今回はそのリベンジを果たしたいという思いは強い。「あの試合の基準があるから、ここまでモチベーションを維持してこれた。厳しい試合が続くと思いますけど、自信を持って戦いたい」と強気の姿勢を強く押し出している。そこは期待していいだろう。

飛び級選出された期待の逸材、斉藤光毅(横浜FC)

 そしてもう1人、彼らより1学年下のスター候補生・斉藤光毅を忘れてはならない。5月に入ってからDAZNのJリーグ中継のハーフタイムにクローズアップされているのが17歳の小兵アタッカーだ。2011年JリーグMVPに輝いたブラジル人MFレアンドロ・ドミンゲス(横浜FC)に「若い頃のネイマール(PSG)に似ている」と言わしめるほどのドリブル技術、スピード、鋭さを併せ持った逸材だ。170㎝・61㎏と体は小さいものの、「ネイマールもかつては華奢だったが、欧州へ行って強くなった。光毅も数年後にはそうなる」とドミンゲスに太鼓判を押されている。彼自身も「そう言われるのは素直に嬉しいけど、言われているだけじゃダメ。もっともっと上のプレーヤーになっていかないといけない。自分自身をしっかり見つめ直して努力していきたい」と彼はどんな時も謙虚さを忘れない。

 すでに今季J2では11試合出場2ゴールという数字を残している斉藤だが、U-20ワールドカップは飛び級選出。エクアドル、メキシコ、イタリアという同組の相手はJ2よりはるかにレベルが上だろう。それでも本人は「デカい相手の方が自分はやりやすい。突っ込んできてくれた方がかわしがいがあるので、そういう意味でも楽しみですね」と不敵な笑みを浮かべる。その強心臓ぶりも特筆すべき点。久保がいない今、今大会は「斉藤光毅の大会になる」と見る関係者がいるほど、彼の一挙手一投足に影山ジャパンの命運がかかっていると言っても過言ではない。

 この「新イケメントリオ」以外にも、斎藤と同じ17歳の西川潤(桐光学園高校/セレッソ大阪内定)や今季アジアチャンピオンズリーグ(ACL)でも活躍する左サイドバックの東俊希(広島)などイケメンプレーヤーはいる。彼らがブレイクしてくれれば、急激な世代交代が進んでいる日本サッカー界も一段と活気づく。まずは23日からの熱い戦いに注目したい。

取材・文/元川悦子

長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年6月14日(金) 発売

DIME最新号の特別付録は「メンズ美的ビューティーボックス」!  特集は「2019年上半期ヒット商品大研究」「NEW渋谷の全貌」etc.

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。