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2019.05.19

既存プランのほうがお得な場合もある?端末の割引はなくならない?ドコモの新料金プランを徹底検証

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回はドコモの新料金について議論します。

ドコモらしさがなくなった新料金プラン

房野氏:「2割から4割値下げする」といっていたドコモが新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト」を発表しました。率直な感想をお聞かせください。

房野氏

石川氏:世間では「期待はずれ」という論調ですが、そもそも期待していなかったというのが個人的な意見。苦し紛れの4割値下げだと感じています。とにかく4割値下げありきで作ったプラン。データ通信量が1GB以下だったら4割値下げになる。これまで1GB以下のユーザーって少ないんじゃないかと思いきや、なぜか突然「いやいや、スマホユーザーの4割は1GB以下だ」とドコモが言い始めた。だったら昔の料金プランはどれだけ高かったんだよと。ユーザーのことを何も考えず、かつて7GB上限のプランを作り、全然安い料金プランがなく、総務省に言われてやっと1GBプランを作った。ドコモの主体性がないというか、非常にもったいない気がする。確かに分かりにくかったけれど、家族でシェアする「シェアパック」といったドコモらしさがなくなって、完全分離プランに移行して、何ともつまらないプランになっちゃったなというのが最初の感想です。

石川氏

石野氏:ポジティブに捉えると、分かりやすくなった。シェアパックがなくなり、spモードの謎の使用料300円がなくなり、テザリング利用料が完全になくなり、全部パッケージになった。新規契約する人はすごく分かりやすいと思う。ただ、既存プランの人はちょっと移りにくい。新プランに移ると、月々サポートがなくなるので、月々サポートが残ったままだと料金が高くなる。また、シェアパックで家族を丸ごと握っていたために他社に流出しにくい構造だった。ドコモはシェアパックを組んでいる家族は、お父さんだけいきなりプランを変更したら、他の人が困りますよね。

石野氏

石川氏:同時に全員がドンと移行すればいいけれど、各人それぞれ契約しているタイミングが違うはず。1人が既存プランを止めたときに、残った人でシェアパックを分けたら料金がガンと上がるだろうし、そこを調整しなきゃいけないだろうし。家族でいつ、どういうタイミングで既存プランを止めたらいいのかを計算しなきゃいけない。その話をドコモの関係者に突っ込んだら「いやぁ、そういう情報はまだできていないんですよ、ハハハ」みたいなことを言っているくらいなので、予約受付になったときにどう動いていいのかさっぱり分からない。

房野氏:月々サポートがたくさん残っている人は、新プランに変えると損する感じですか?

石野氏:そうですね。

石川氏:傾向として、月々サポートが残っている人、2年以内に契約した人は新プランに変えると損する。月々サポートが終わるまで、その契約を続けた方がいい。

石野氏:それはドコモも言っています。そうなるとdocomo withの人は変えにくい。現行プランは通話定額が入っていたので、通話が多い人が一気に移ったんです。今回はそういう意味では緩やかに、変えられる人から変わって行きそうな感じがします。で、変えないで待っていたら、いつの間にか月々サポート的なものが復活したりするかも(笑)

石川氏:月々サポートじゃなくて、端末購入サポートがこれから増える気がする。

法林氏:今回の最大の失敗はシェアパックがなくなったこと。

法林氏

石野氏:失敗ですか(笑)

法林氏:最大の失敗、最大のミスです。調べれば調べるほど失敗要素がある。移行に関していうと、dポイントの集計がどうなるかが報道資料などで明記されていない。dポイントはシェアパックの契約とは別に、ポイント共有グループというものが家族で作れるんです。1人がシェアパックから抜けると、共有グループがどうなるのか、dポイントは誰がどう扱うかの記述が一切ない。さらに一括請求の件。今、携帯電話料金を全部払っている主回線のお父さんが抜けた場合、子どもたちはどうしたらいいのか。支払いは誰がどこでするのか。実は一括請求の話とシェパックの主回線の話は紐付いていない。だから、実際にはシェアパックから抜けても支払いには影響ないんだけど、そういった説明はされていない。シェアパックがなくなって分かりやすくなったところもあるけれど、反対に分かりにくくなった部分もある。誰が何GB使うか考えるのが面倒だから、シェアパックにとりあえず入って、我が家はこの30GBをみんなで使おうという考え方でやれたのが、いちいち誰がどっちのプランを契約するか個別に考えないといけない。ユーザーが料金プランについて、より考えないといけなくなった。既存プランは「30GBあるけど使い過ぎに注意ね」で良かった。さらにそれぞれ上限のキャップを付けることができていれば、非常にうまくいったはずなのに、それを捨ててしまった。最大の敗因ですね。

石野氏:ギガライトの段階制はキャップを付けられないじゃないですか。子どもに1GBで使わせようと思っても、勝手にYouTubeを見て上限の7GBまで使われて、思ったより高いなってことになりますよね。

法林氏:そういうところのコントロールがない。だから、石川君が書いていたけれど「“4割値下げ”に合う項目を探したら、こういうプランになった」という感じ。実際のユーザーの使い方は何も考えていない。

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