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【開発秘話】累計10万個以上売れているコスモテックのシリコンバンド「wemo」

2019.05.19

■連載/ヒット商品開発秘話

 急いでメモを取らなければならないとき、つい手に書いてしまうことなどないだろうか。そんなときに便利なのが『wemo』である。

『wemo』とは、粘着テープメーカーのコスモテックが開発し2017年12月に発売をしたシリコン製メモのこと。コンセプは「身につけるメモ」で、英語のウェアラブルメモ(wearable memo)を略して『wemo』である。特殊加工を施したシリコンバンドを手首に巻いて使う。

 最大の特徴は、ボールペンで書いた字が指や消しゴムでこすれば消せること。2018年度には日本文具大賞 機能部門優秀賞やグッドデザイン賞などを受賞。発売前から注目を集めたこともあり、これまでに10万個以上売れている。

タトゥーシールの技術をメモに活かす

 コスモテックの粘着テープは、主に液晶ディスプレーなどに使われている。電機メーカーなど法人を対象にビジネスをしてきた企業が『wemo』で一般消費者を対象にビジネスをするようになったのは、デザインコンサルティングファームのKenmaの支援あったからである。

 両社が出合ったのは2016年の「東京ビジネスデザインアワード」。東京都主催の事業提案コンペティションで、コスモテックが紹介したタトゥーシールの技術に、kenmaがメモ帳にすることを提案した。

 コスモテックが「東京ビジネスデザインアワード」に参加した理由を、代表取締役社長である高見澤友伸氏は、次のように話す。

「当社はリーマン・ショック以前まで、主に液晶ディスプレー市場でビジネスをしており、直前には最高益を記録したほど。しかし、リーマン・ショック後は仕事が激減し、業績が急激に悪化しました。これをきっかけにして新規事業にチャレンジし、自社商品や技術を知ってもらうことに努めてきました。その1つとして取り組んだのが、『東京ビジネスデザインアワード』への参加です」

 メモ帳というアイデアは、Kenmaのメンバーから出たものであった。このアイデアに、Kenmaの代表でコンサルティングディレクターを務める今井裕平氏は、「相当面白くない」という第一印象を持つ。心の中で「誰が使うねん? 即却下」と思っていたほどだった。

 ところが、今井氏は考えを改める。きっかけは、kenmaのメンバーが「看護師さんは腕に直接メモを書いていますよね」と言ったこと。今井氏は理学療法士をしている自分の弟に聞いてみたところ、書いている人がいることがわかり、メモを提案することにした。

「少ないとは思いますが深いニーズがあるのではないかと思いメモを提案したところ採用となり、事業として提案することにしました」と今井氏。高見澤氏も「ほとんど聞いたことがないアイデアで面白そうだと思ったから」という理由から採用する。

 提案は「東京ビジネスデザインアワード」で優秀賞を受賞。イベント終了後、コスモテックとKenmaの両社は契約を結び、事業化を目指すことにした。

コスモテック
代表取締役社長
高見澤友伸氏(右)
Kenma
代表/コンサルティングディレクター
今井裕平氏(左)

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