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2019.05.13

朝食を食べる習慣が全くない人は、食べる人と比べて心血管疾患による死亡リスクが高い可能性、米アイオワ大学研究

「朝食抜き」は心臓の健康に有害?

朝食を取る習慣が全くない人は、毎日取る人と比べて心血管疾患による死亡リスクが高い可能性があることが、米アイオワ大学のWei Bao氏らの研究で明らかになった。

6,000人を超える健康な米国成人を約20年間追跡して分析したこの研究では、朝食を全く取らない人では、毎日取る人と比べて、特に脳卒中による死亡リスクが3倍以上に高まることが分かった。

研究の詳細は「Journal of the American College of Cardiology」4月22日オンライン版に掲載された。

Bao氏らによると、米国ではこの50年間で朝食を取らない人が増えており、若年者の23.8%は朝食を食べないという調査結果も報告されているという。

そこで、同氏らは今回、米国成人を長期にわたり追跡し、朝食を抜くことが心臓の健康に及ぼす影響について調べる研究を行った。

Bao氏らは、1988~1994年の米国国民健康栄養調査(NHANES)に参加した40~75歳の成人6,550人(平均年齢53.2歳、男性が48%)を対象に、2011年まで17~23年間、前向きに追跡した。

参加者の16%は朝食を「全く」あるいは「ほとんど」取らないと回答し(それぞれ5.1%、10.9%)、59%は「毎日取る」と回答していた。

年齢や性、人種などで調整して解析した結果、朝食を全く取らない人では、毎日取る人と比べて全死亡リスクは19%高く、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患により死亡するリスクは87%高いことが分かった。

Bao氏らは、朝食を抜くと健康に長期的な悪影響が出る理由は複数考えられるが、中でも、「朝食を食べないと空腹感が強まって昼食を食べ過ぎたり、間食したりすることで肥満につながる可能性が注目される」としている。

また、起床後から絶食状態が長く続くと、肥満や糖尿病の発症につながるインスリン感受性の低下や、他のホルモンへの影響による血圧の上昇のほか、コレステロール値が悪化する可能性が示されているという。

今回の研究は、これらの因果関係を証明するものではないが、専門家の一人で、米スタテン・アイランド大学病院胸部心臓外科のMohammad Imam氏も「栄養バランスの取れた朝食が心血管の健康につながることは、既に十分に裏付けられている」と話し、起床後にはすぐに朝食を取ることが重要とするBao氏らの意見に同意している。

スポーツ心臓病学を専門とする米レノックス・ヒル病院のSunny Intwala氏も「朝食を食べないと肥満リスクが高まる可能性を示した今回の研究結果には意味がある」と述べ、「多くの人は減量のために朝食を抜こうとするが、これは逆効果で、結果的に暴飲暴食につながることも多い」と説明している。

また、同氏によれば、朝食に何を食べるのかも重要で、「一食分に20gもの砂糖を含む菓子パンやシリアルは避け、全粒粉のシリアルや果物、ナッツ類、良質なたんぱく質を中心とした栄養価の高い朝食を取ることが大切だ」と助言している。

(参考情報)
Abstract/Full Text
http://www.onlinejacc.org/content/73/16/2025

構成/編集部

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