成功のためには中小企業経営との近さが重要?!
M&Aの成功の確率は企業が行う場合でも3割程度と言われている。M&A の1件目が不成功に終わっても、財務体力のある企業なら失敗を次に活かせるが、個人の場合は破滅に直結してしまう。
後継者不足、他人に会社を売ることの抵抗感が薄れ、M&A案件は今や増加傾向にある。ただし、M&A仲介会社はリピーターになる可能性のある企業に最初に案件を紹介し、売れなかったら経験の乏しい個人に売り込みに行くのだ。
古旗氏は言う。「M&Aを成功させるには、中小企業経営というものを知ることが大事です。たとえば実家が経営者で、中小企業を経営するとはどういうことかを実感している人は、サラリーマンでも比較的成功する可能性があるでしょう。ただし、運と努力が必要なのは起業と同じです。簡単ではありません」。
読者の方はこれでも会社を買うだろうか?
【取材協力】
株式会社STRコンサルティング
合併・会社分割・グループ組織再編の総合コンサルティング会社。https://str.co.jp/で組織再編のテクニックと成功に必要なノウハウを情報発信している。
取材・文/稲垣有紀