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老後に向けた投資目的で小さな会社を買っても成功しない理由

2019.05.26

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』という書籍がベストセラーになっている。後継者不足で中小企業のM&A案件が急増している背景を受けての、退職後の老後投資を促す本だが、現実はどうなのか? この現象に警鐘を鳴らすSTRコンサルティングの古旗淳一代表取締役に話を伺った。

老後投資のつもりで会社を買っても成功しない!

「老後投資のつもりなら、会社を買うのは止めた方が良いです。単なる投資程度の気持ちで手を出すならかぼちゃの馬車のサブリースの方がまだいいぐらい。成功する人も多少は出てくるでしょうが、一部の成功事例だけを見て自分にもできると思わないほうがいいでしょう」と古旗社長は言う。

大きな理由の1つは、ビジネスパーソンの退職金で買える数百万円の会社は、企業が「投資を回収できない」と判断した会社だからだ。

「今は大企業が優良な中小企業を買おうと真剣に取り組んでいる時代。そのような会社は億単位で取引されます。300万円~500万円の案件の中にもダイヤの原石が埋まっている可能性もありますが、それは大企業が石ころだと判断した案件だと思ったほうが良いでしょうね」(同)。売り手はどうせ売るなら高値で売りたいのだ。また、人生を懸けて会社を育ててきた売り手としては、安定感のある買い手のほうに買ってほしいと思うことが多い。「中小企業経営者の多くは、サラリーマンをあまり尊敬していない。それは大企業出身者であっても同じことです。経営者から後継者として認めてもらうのはとても簡単なことではないのです」(同)。

会社を売る経営者の多くは、買い手が雇用を守ってくれるか、事業を発展させてくれるかどうかを重視しているのだ。「そのような切実な気持ちで買い手を探しても見つからなかったときに、消去法で選ばれるのが個人の買い手です」(同)。

安い価格で買える会社というのは、ほとんどの場合で借入を大きく上回るほどの価値を持ち合わせていないと評価されてきた会社だ。

「会社を買うからには、人生を懸けて事業を経営するという覚悟が必要。その覚悟がない限り有望な会社は買えないし、仮に買えても成功することはないでしょう」(同)。

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