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ポジティブシンキングが人生にもたらす3つのメリット

2019.05.15

我々の80%は“楽観主義バイアス”を持っている

 いらぬ心配をするよりは楽観的でいたほうが良さそうであることが指摘されているのだが、そもそも我々の多くはたいていは楽観的であることが神経科学の知見から報告されている。

 英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの神経科学者であるターリ・シャーロット教授はいわゆる楽観主義バイアス(Optimism Bias)のエキスパートである。楽観主義バイアスとはポジティブな経験を過大評価する一方、ネガティブな可能性は過小評価する傾向(バイアス)のことだ。シャーロット教授によれば我々の実に80%が程度の差こそあれ基本的に楽観主義バイアスで自分の人生を評価しているという。我々の多くは楽観主義による心身へのメリットをすでに享受していたのである。

 一方で軽度のうつ病を持つ人々にはこうしたバイアスがなく、その時々で楽観的な側に立ったり悲観主義的な考え方をしているといわれ、重度のうつ病の人は将来良くないことが起き、事態は悪くなる一方であると考える“悲観主義バイアス”を持っているという。

WPR」より

 では楽観主義度を高める方法があるのだろうか。心理学者のマーティン・セリグマン氏らがうつ傾向のある人々を対象にした“楽観主義トレーニングプログラム”を開発して一定の効果が確かめられている。その鍵は物事の“解釈”を楽観パターンにする“癖”をつけることにある。

 こうして自分の人生上の体験に限定するならば楽観主義者になれる方策がないわけではないのだが、難しいのは我々の社会やコミュニティの将来に対する楽観である。ご存知のように今日の社会では気候変動やマイクロプラスチック汚染などの環境問題や、超高齢化や移民の流入などの社会問題が山積している現実がある。

 我々は個人的には楽観主義者でいることができるのだが、一転して自分たちが属する社会についてはなかなか楽観視することはできないという。

 シャーロット教授によれば、我々が社会の未来を楽観視できないのは社会に対して“コントロール感”が持てないからであるという。自分の人生は自分でコントロールできるという信念を抱きやすいが、一方で我々の多くは社会をコントロールできないと感じているのである。したがって国家や社会の将来に対してポジティブに考えられなくなっているのだ。

 社会に対する“コントロール感”を得るためには基本的には社会問題への関心と“政治参加”ということになりそうだが、多くにとってはなかなか高いハードルだろう。それでも少なくとも社会に対する関心を持ち続けることで、社会の未来に対する悲観主義をいくらかでも和らげられると言えるのだろうか。

文/仲田しんじ

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