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走りが楽しいスクーターは存在するのか?BMW「C400X」に乗ってわかったこと

2019.05.12

ブレーキング、ハンドリング、旋回性…どれもがバイクのフィーリングと同等

 何をもって「面白い」とするかは難しいところだが、少なくともC400Xのハンドリングはバイク的にニュートラルであり、ドライバビリティにはバイク的なダイレクト感がある。ブレーキング〜旋回〜立ち上がりの各パートで、バイクとほぼ同等のライディングフィールが味わえるのだ。

 まずブレーキング。不安がない。十分に効く、というだけじゃない。フロントまわりに剛性感があって、ブレーキングにより前方向に荷重が移っても車体がオタオタしたりバタついたりすることがないのだ。ブレーキングしたまま旋回に入っても、剛性不足による不安定な挙動がない。もちろん公道レベルの速度域の話だが、この安心感はスクーター離れしている。

 そして旋回。違和感がない。小径ホイールのスクーターは小回りが効く分、切れ込みや不安定さなどのネガティブさが顔を出すものだが、C400Xはフロント15インチ、リヤ14インチホイールの恩恵もあって、違和感のないニュートラルなコーナリングが楽しめる。なおかつ直進安定性も優れており、あたかもビッグバイクのような操縦感覚だ。

 さすがに立ち上がりは……と思いつつスロットルを開けると、想像以上にダイレクトにトラクションがかかり、350ccエンジンが気持ちよく車体を前進させる。ATの代表格と言ってもいいCVTだが、ダルさは感じられない。スロットルワークに対するレスポンスの良さと、そのレスポンスが路面をつかむトラクションに直結しているあたりは、本当に気持ちいい。

 走り終えてからしげしげとC400Xを眺めてみたが、多少アクの強いデザインではあるものの、どこからどう見てもスクーター然としている。このパッケージのどこに「バイクっぽさ」が隠されているのかまったく釈然としないが、「駆け抜ける歓び」をコーポレートキャッチコピーとするBMWには、スクーターとはいえライディングプレジャーを譲ることはできなかったのだろう。

R-GSシリーズの流れを汲むデザインのヘッドライト。日本仕様はLEDが標準装備

 ヤマハTMAX530やアプリリアSRV850などと並び、バイク/スクーターという枠組みさえ過去のものにしそうな勢いを感じさせるC400X。85万1000円という価格もスゴイが、中免(普通二輪免許)で乗れて、高速道路も臆せず走れるスポーティかつイージーな二輪車としては、かなり貴重な存在だ。

高精細なTFTディスプレイはメーカーオプション。アプリをインストールしたスマートフォンとの連携により、通話や音楽などが楽しめる

日本仕様では標準装備されるキーレスライド。ジャケットのポケットなどにキーを入れておけば、メインスイッチを押すだけでイグニッション操作が可能だ

グリップヒーターとシートヒーターを標準で装備。ひときわ快適なウインターライドが可能だ

シート下には折りたたみ式のフレックスケースが。停車時に拡張することで、ヘルメットや荷物などの収納スペースとして活用できる

フレックスケースは拡張すると後輪に接触するため走行ができない。拡張時にはエンジンがかからない仕様となっている

左ハンドルのダイヤルスイッチはメーター表示項目の変更や各種設定、ナビの操作などに使用。BMWユーザーには馴染み深い使いやすい装備だ

取材・文/高橋剛(たかはし ごう)
4輪レース専門誌編集部、広告代理店勤務などを経て、2000年よりフリーライターに。バイク専門誌や釣り雑誌を中心に活動している。好奇心の範囲はバイク、クルマ、釣り、家電、アウトドア、動物など幅広すぎて収拾がつかない日々

撮影/長谷川徹(はせがわ とおる)
広告代理店勤務のカメラマンとして5年間活動し、フリーランスに。雑誌、WEB、カタログなど多彩な媒体で活躍。二輪、四輪レースを始め、バイク、クルマ、人物、ブツとジャンルを問わずキレのよい写真を提供し続けている

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