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2019.05.08

【開発秘話】発売3日で売上100万個を達成したローソン「バスチー バスク風チーズケーキ」

■連載/ヒット商品開発秘話

 ローソンで現在、『バスチー』という商品がバカ売れしている。正式名は『バスチー バスク風チーズケーキ』。バスク風チーズケーキを略して『バスチー』である。

『バスチー』はスペインとフランスの国境をまたがるバスク地方で広く食べられているバスクチーズケーキを参考にしてつくられた。濃厚なベイクドチーズケーキながら、中のなめらかな食感と表面のカラメルの香ばしさの両方が楽しめるのが特徴だ。

 2019年年3月に発売され、発売3日後に売上100万個を達成。ローソンの看板スイーツ『プレミアムロールケーキ』よりも早く、売上100万個を達成した(『プレミアムロールケーキ』は発売から5日後)。4月30日時点で約1000万個が売れている。

今までにない食感、味わいで、新しさを打ち出す

 コンビニ各社の中でローソンは、以前からデザートに定評がある。事実、『プレミアムロールケーキ』は2009年9月の発売以来、累計で3億6000万個以上を売り上げているほどだ。

 しかし、商品本部デイリー商品部 シニアマーチャンダイザーの東條仁美さんは、次のように話す。

「ローソンにはこれまで、好きなケーキランキングのトップにくるチーズケーキで継続的に売れるものがありませんでした」

 継続して売れるチーズケーキを模索する中で注目したのが、食感、味わいともに、それまでのチーズケーキとは異なるバスクチーズケーキだった。日本でも2018年8月頃から、バスクチーズケーキの専門店が都内を中心に登場。いち早く発売すれば新しさを打ち出せることから、専門店の登場とほぼ同じタイミングで開発に着手した。

 各店からバスクチーズケーキを取り寄せ、開発メンバーで店ごとの味を評価。本場のものも自らの目で確かめるべく、2018年11月にはスペインとフランスに飛び、現地のチーズケーキをチェックしてきた。

 ただ、東條さんによれば、バスクチーズケーキは本場でも日本でも様々あるとのこと。共通しているのは、こんがり焼いていることで、本場では「真っ黒こげのものがあるほど」(東條さん)だという。

工場が音を上げるほど検証

『バスチー』の特徴である香ばしいカラメルは、ケーキの上面と下面にある。食べてみると、上下で焼いている割には「固い」という感じがしない。コンビニスイーツは一般的なものより小さいので、上下から焼けば火がよく通り固くなってもおかしくないが、食感は固すぎずなめらかに仕上がっている。

 独特の食感を生むポイントは、原材料の配合や焼くときの火加減にある。主要な原材料であるクリームチーズ、牛乳、生クリームの配合比率を数え切れないほど変更しては焼き上げ検証した結果、誕生した。

 工場で焼き上げ、その結果を踏まえて原材料の配合比率を見直したりすることは当たり前。テストキッチンと工場では使っている設備が違うので、見直しはある意味、必然だった。「他の商品と比べて、火の通り方に関する検証を繰り返し何度も実施したので、工場からは『やりすぎじゃないか』と言われてしまったほどです」と東條さんは振り返る。

 焼くときの火加減は繊細だ。上下の温度を微妙に変えながら3段階に分けて焼いているという。

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