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2019.05.02

見た目は同じだけど何が変わった?新型「AirPods」の進化を徹底検証

音声でSiriを呼び出せるのは便利だが、操作性にはあと一歩改善も必要

 呼びかけたときの反応はよく、iPhoneをカバンやポケットから取り出す必要がなく、さまざまな操作を行える。プレイリストの指定や音量の変更といった音楽に関連した操作はもちろんだが、道順を聞いたり、最新のメッセージを読み上げてもらったり、AirPodsのバッテリー残量を教えてもらったりといったことも可能だ。単体で動作するものではないが、スマートフォンを直接操作せず、必要な情報を得られるという意味では、ウェアラブルデバイスに近い端末といえるだろう。単なるワイヤレスイヤホンではない、というわけだ。

Siriを呼び出すと、iPhone側で処理を行い、結果がAirPodsに流れる

 もっとも、ウェアラブルデバイスとしてAirPodsを捉えると、まだまだできないことも多い。たとえば、メッセージの読み上げはiPhone側のロックを解除しなければならず、移動しながら使うのは現実的とはいえない。また、LINEなどのメッセージを読み上げる機能は対応しておらず、検索で得られる情報も限られている。こうした機能は、ソフトウェアで追加できそうなだけに、今後の進化にも期待したいところだ。

メッセージの読み上げは、本体側のロックを解除する必要がある

 また、音楽を聞くためのイヤホンと考えると、操作性には疑問が残る点もある。ダブルタップに割り当てられる機能が左右1つずつになるため、曲送りと再生を設定すると、前の曲に戻る操作をタップで済ますことはできなくなる。未設定の操作をするには、必ずSiriを呼び出す必要があり、少々面倒だ。特に街中などにいて周りに人が多いと、Siriを呼び出すのがためらわれるため、もう少しタップでの操作を増やしてほしいと感じた。

操作を割り当てられるのは、ダブルタップのみ。トリプルタップなどにも対応してほしいところだ

 接続のスムーズさは、第1世代から継承されている。iPhoneとAirPodsがペアリングされていない状態で充電用のケースからAirPods本体を取り出すと、iPhoneの画面に接続するかどうかのメッセージが現れる。ここで接続をタップするだけで準備は完了。あとは、AirPodsを耳に装着すると、自動で音の出力先がAirPodsに切り替わる。Bluetoothを使ったワイヤレスイヤホンというと、どうしても初期設定が複雑になりがちだが、iPhoneとAirPodsの接続は実にスムーズだ。

ペアリングのしやすさは、新型も継承

 新たに、H1ヘッドホンチップを搭載した結果、デバイス間の切り替えもスムーズになっている。公式には、デバイスの切り替えが最大2倍、電話への接続が1.5倍高速になっているとうたわれているが、第1世代と比べると体感で「速い」と分かるレベルだ。家ではiPadで音楽を聞きつつ、外出時にiPhoneへと接続を切り替えるというときには重宝するだろう。

音質は第1世代より向上、ワイヤレスチャージも便利

 アップルは、音質についてほとんど言及していないが、確実に第1世代よりも向上している印象を受ける。聞き比べてみると、高音、低音ともにクリアさが増し、音の解像感が上っている。音楽をじっくり聴きたい人に、よりオススメしやすいイヤホンになったといえるだろう。もっとも、これはあくまでAirPods同士での話。音質だけを追求するのであれば、まだまだ上はある。アップル自身も傘下のBeatsから、さまざまな製品を発売しているので、聞き比べて選択するといい。

 また、今回試用したAirPodsは、ワイヤレスチャージに対応した「AirPods with Wireless Charging Case」になる。充電用のケースが非接触充電のQiに対応したバージョン。ワイヤレスチャージに非対応な「AirPods with Charging Case」も同時に販売されており、価格差は5000円ほどだ。同じQiのため、ワイヤレス充電器はiPhoneと共有可能。置くだけで充電きるのは、やはり手軽だ。

ワイヤレスチャージに対応しており、置くだけで充電が可能

 ただし、価格差を考えると、無理にWireless Charging Caseを買う必要はないかもしれない。iPhoneと同時に充電しようと思うと、充電器も新たに購入しなければならず、出費が増してしまう。Lightningを挿すひと手間はかかるが、iPhoneほど頻繁に充電するかというとそうでもないため、コストを重視し、ワイヤレスチャージに非対応な「AirPods with Charging Case」を選ぶのも十分ありだと感じた。

 「Wireless Charging Case」は単体でも販売されているため、どうしても必要になったときは、あとから買い足すのも手だ。ちなみに、ワイヤレスチャージはケース側に入っており、これは第1世代のAirPodsでも利用できる。この機能だけが欲しい場合は、ケースを単体で追加してもいい。いずれにせよ、選択肢が増えたのは、うれしいポイント。これは、本体デザインを変更しなかったメリットでもある。

 大ヒットしたAirPodsだが、第2世代は、その基本に磨きがかかった印象を受けた。操作性では、まだまだ改善の余地があるものの、今後の進化も期待できる。第1世代のユーザーが無理に買い替える必要はないが、AirPodsが気になっていた人には、今がいい買い時だといえそうだ。

【石野's ジャッジメント】
質感        ★★★★
音質        ★★★★
UI         ★★★★
連携&ネットワーク ★★★★
バッテリーもち   ★★★★
装着感       ★★★★
*採点は各項目5点満点で判定

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

■連載/石野純也のガチレビュー

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