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外見の美しさの評価はDNAが決めていた?米ウィスコンシン大学研究

2019.05.07

外見の美しさの評価はDNA次第?

美しさの基準は人によって異なるが、他人の外見の美しさの評価には一部の遺伝子が関与している可能性があることが、米ウィスコンシン大学マディソン校のQiongshi Lu氏らの研究から明らかになった。

「PLOS Genetics」4月4日オンライン版に掲載されたこの研究では、約4,400人の白人の成人を対象に遺伝子解析を実施。

その結果、外見の美しさの評価には、特定の遺伝子変異が関連していることが分かった。

なお、このような関連は男女ともに認められたが、女性では美しさに関連する遺伝子変異は体格指数(BMI)とも関連するなど、性差が見られたという。

この研究は、大規模かつ長期にわたり進行中の研究の参加者のうち、4,383人の遺伝子情報に基づくもの。参加者は全員が1957年にウィスコンシン州の高校を卒業していた。

研究グループは、2004年と2008年に、一部の参加者に、高校の卒業アルバムに掲載された同級生の顔写真を見てもらい、外見の魅力度を「全く魅力的ではない」から「極めて魅力的」までの尺度で評価してもらった。

なお、顔写真1点につき12人が評価を行った。

その結果、外見の美しさの評価に関連する“一握りの候補遺伝子”が存在する2つの染色体領域が同定された。

また、より詳細な検討から、こうした遺伝子は、女性ではBMIにも共通して見られるものであることが分かった。

一方、男性では外見の評価に関連する遺伝子変異とBMIの間に関連は見られなかったが、遺伝子変異の一部は血中コレステロール値に関連するものであった。

その理由として、Lu氏は「コレステロールはテストステロンの合成に関与しており、男性ホルモンのテストステロンが多いほど男性では魅力的に見える可能性はある」と推測している。

さらに、評価者の性別も結果に影響することが分かった。女性による外見の評価に関連する遺伝子変異の一部は、毛髪の色にも関連するものだったが、男性が評価する場合には、肌の色素沈着に関連する遺伝子と関連するものだった。

この研究には関与していない米コロラド大学ボルダー校行動遺伝学研究所のMatthew Keller氏は「現代の文化的な背景を考慮すると、この結果は驚くには値しない」と話す。

同氏は「むしろ、全く関連が認められなかった場合の方が驚きだ。遺伝子による影響は文化とは切り離せないものだ」としている。

もちろん文化的背景の影響を受けずに働く遺伝子もある。しかし、「“魅力的かどうか”といった複雑なコンセプトに関連する遺伝子は、そういうわけにはいかない」とKeller氏は説明する。

また、「もしこの研究が美に対する価値観が異なる別の時代、あるいは別の社会で実施されたら、その結果も違っていたかもしれない」と指摘している。

論文の付随論評を執筆した著者の一人で米ペンシルベニア州立大学人類学のJulie White氏は、Keller氏と同様、外見の魅力に関連する遺伝子だけが実際の魅力を決定付けているわけではないことを強調する。

また、White氏は文化的な影響に加え、身体的な特徴以外に人柄や性格なども外見の魅力を左右すると指摘し、「私たちは他人の表情から人柄を読み取るし、人柄はその人の魅力に影響する」と話している。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://journals.plos.org/plosgenetics/article?id=10.1371/journal.pgen.1008030

構成/編集部

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