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ゲームのキャラクターをラジオで配布!?「DApps」活用の最前線

2019.05.10

【ブロックチェーンの実装へ】ゲームキャラクターというアセットをDAppsで配布するには?

 ブロックチェーン技術のコミュニティ「Blockchain EXE」が2019年3月18日に「DAppsゲームの未来」と題したイベントを開催しました。ブロックチェーンの社会実装に取り組む企業が登壇し、実際にDAppsゲームで利用可能なキャラクターが、ラジオ番組経由で配布されるというものでした。平日の深夜開催のイベントにも関わらず会場には溢れんばかりの人が集まり、DAppsの注目度の高さをうかがわせています。

 今回はこのイベントをもとにDAppsゲームを実現している取り組みを紹介します。そもそもDAppsとは何かを知りたい方はこちらの記事を読んでください。

博報堂や毎日放送といった大企業も注目しているDAppsゲーム

 今回のイベントは「Blockchain EXE」という技術コミュニティが特別企画したものです。会場はブロックチェーン系スタートアップのインキュベートビジネスを行うBINARYSTAR社(東京・銀座:キラリトギンザ11階)のイベントスペースでした。

 今回のイベントの発端となったのは、「博報堂ブロックチェーンイニシアティブ」(博報堂)による働きかけです。ゲームメーカーの「Sun*」(サン・アスタリスク)社と博報堂とが共同で取り組む「TokenCastMedia」という構想の一環で、ラジオ放送などのメディアから価値のあるものを配布する実証実験を行おうというものでした。Sun*が開発したDAppsゲーム「Cipher Cascade(サイファー・カスケード)」で利用できるキャラクターをラジオ番組「オレたちやってマンデー」(毎日放送)を聞いた人が受け取れるという企画。

 番組が始まるまでの間にはDAppsゲームの概要やDAppsゲームの持つメリットや登壇企業の取り組みについてのプレゼンが行われました。

■Token Cast Mediaの概要(博報堂ブロックチェーンイニシアティブの取り組み事例)

 博報堂ブロックチェーンイニシアティブでは「ブロックチェーン技術を活用して生活者のコミュニティ」の形成・活性化を推進しています。
登壇:博報堂ブロックチェーンイニシアティブ 伊藤佑介氏

■今回のイベントに関わった企業

・Cipher Cascadeを開発するのは「Sun*」社
・DAppsゲーム用の暗号資産ウォレットを開発する「トークンポケット」社
・ラジオ番組で流れる特定の音声を認識する技術を持つ「Evixar」社
・ラジオ番組の製作・放送を行う「毎日放送」社
・ブロックチェーン技術を使った生活者コミュニティの形成・活性化の取り組みを行う「博報堂」社

■Cipher Cascadeの概要

 Cipher Cascadeは、未来都市が舞台の対戦ゲームです。3体の戦闘キャラを選択し相手と戦います。相手のクリスタル量を先にゼロにした方が勝ちで、勝者には「Cipher Cascade Coin」というゲーム内で利用できる通貨が与えられます。

 登壇スライドでは今後のロードマップが語られました。2019年6月の本リリースでは、ユーザーが所有する通貨(トークン)の販売を行うなど、ゲーム内の経済コミュニティ形成に向けた取り組みが行われています。
登壇:Sun*社:Blockchain Div Manager 呂相吾氏

■実際に配布されたキャラクターがこちら

 配布されたキャラクター「やってマン」。ラジオ番組の放送中にアプリを起動しておくと、特定の音声が認識されて、キャラゲットとなりました。「オレたちやってマンデー」の出演者がアイディアを出し、ゲームの世界観に一致するようにデフォルメされています。顔は同番組の出演者「クロちゃん」に似ています。

■DAppsゲームのウォレットを提供するトークンポケット社

 DAppsゲームの実現に欠かせない暗号資産ウォレット機能は「トークンポケット」社により提供されています。

「Wallet as a Service」として、ゲームユーザーにブロックチェーンの存在を意識させることなく、一般的なゲームと同じようなユーザー・エクスペリエンス(UX)を実現しています。

 また同じプラットフォームを利用している異なるゲームやアプリケーションが共通のウォレットで管理できるメリットもあります。
登壇:トークンポケット社 共同創業者:中村 昂平氏

DAppsゲーム(ブロックチェーンを使ったゲーム)によるメリットとユースケース

 そもそもブロックチェーンを使ってゲームを実装することによるメリットには、ユーザー同士でのアセット交換や、ゲームを横断したアセットの活用などがあります。複数のゲームでアセットを共有できるのもDAppsの魅力です。
登壇:クーガー社CEO 石井敦氏

まとめ

 ブロックチェーン界隈を賑わしている「DAppsゲーム」は、一般人にはまだ馴染みが薄いのが現状です。しかし、今回のイベントを通して、大手企業がこぞってブロックチェーンの普及に力を入れている現状や、ブロックチェーン技術に強みを持つ企業の熱量の高さがうかがえました。ゲームの分野が先行しているDAppsですが、2019年以降、その他の産業分野での活用事例も続々登場することが期待できます。

取材・文/久我吉史
現役の金融ビジネスパーソンでもある金融ライター。ネット証券やネット銀行などを渡り歩き、ITから法人営業まで何でもこなす。最近は金融ビジネスをコーポレート(法務・会計)目線で作り上げるような毎日を送っている。

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