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「Xperia 1」は低迷するソニー製スマホ復活の救世主となるか?

2019.04.30

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回はXperiaの新型がソニースマホ復活ののろしになるか? 議論します。

今年のXperiaは期待大、SIMフリー版も出る?

石川氏:今年のMWCで、「おっ」と驚いたのがソニーでした。ソニーのXperiaが型番を変えて、フラッグシップは「Xperia 1」として出てきました。自分としては、クリエイターというユーザーに向けてメッセージを出してきたことが良かったと思っています。今までのソニーはどちらかというと、本当にこういう言い方で申し訳ないけれど、内向きというか、とにかくソニーの映像技術、ソニーのカメラ技術、ソニーの音楽再生技術を詰め込みました、詰め込めて良かったなという感じで終わっていたのが、ようやくクリエイターというユーザーに向けて、ソニーとしてどういうものを作ればいいのかという姿勢が見え始めた。それが非常に良かった。

Xperia 1

あと「Xperia 10」が実は意外に良いと思った。あれで350ドルだと、恐らく日本市場で高い端末を買えない人が増えてくる中で、手頃な値段の端末になる。ソニーは「数は追わない」とは言っているけれど、ああいった、そこそこ売れる端末を作っているので、今年のソニーは期待していいなと思いました。

Xperia 10

石川氏

石野氏:Xperia 10はどうやら日本では出ないような感じもあって……

石野氏

石川氏:そうなのかな、別で出るのかな。

石野氏:なんか別になるんじゃないかっていう説を、とある方面から聞いていますが。

石川氏:ふーん……。

石野氏:たぶんXperia 10ベースというか。グループインタビューでソニーモバイルコミュニケーションズ 商品企画部門部門長の田嶋さんが「1から10の間で作る」ってことを言っていたので、日本で“Xperia 9”が出るという可能性もあるのかなと、ちょっと思いますね。だってXperia 10にはおサイフケータイも入っていないし、防水もなかったかな。

石川氏:日本市場に合ったXperia 10ベースのモデルだと。

石野氏:それを“Xperia 9”と呼ぶのか“Xperia 8”と呼ぶのかは分かりませんけど、そういうモデルが出る可能性が高くなったかなという感じはしますね。グループインタビューで「日本でもミッドレンジを出していくことを検討していく」と言っていたので。

房野氏:『@DIME』のスマホ会議では、ソニーに対してかなり辛辣な意見もありましたが。

房野氏

【参考】
ソニーモバイルの復活なるか?シャープの気合いは通じるか?スマホ夏モデルのちょい辛通信簿
2018年の携帯電話業界はどんな年だったのか?プロが辛口診断

石川氏:そこはすでに覆った感じがしますよ。

房野氏:それくらい大きな変化なんですね。

石野氏:21:9のディスプレイは単純に新しかったですね。長いっ! とは思いましたけど。

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石川氏:長いけど、たぶんすぐに慣れちゃうだろうなって気がした。

房野氏:持ったときに、そんなに妙な感じはしませんでした。

石川氏:むしろ16:9の「Xperia XZ2 Premium」に比べれば、ずっと持ちやすいし、デザイン的にもいいし。

房野氏:あまり重視しなかったという話でしたが、今回のXperiaのデザインはいいですよね。

石野氏:あと、カメラにAUBE(画像融合処理プロセッサー)みたいなものを載せて、2つのカメラで撮って合成して、ということを無理にやらずに、普通に画角の違いでレンズを3つにしましたと割り切ったのは良かった感じがしますよね。

房野氏:ここまで変わった要因は何なのですか?

石野氏:社長が変わったのが一番大きいですね。

法林氏:岸田光哉さんが社長になって初めて、製品の方向性とかラインアップに自身の考えが反映されたんだと思います。

法林氏

石野氏:岸田さんが来てから開発が進められたモデル。その想いをかなり色濃く反映した結果だという話です。

石川氏:岸田さんが来てソニーモバイルが変わったことがあるし、ソニー全体でもクリエイターに向けたメーカーになるという言い方をしているので、そこがリンクしたということはある気がしています。

法林氏:出た製品に関してはいいと思うし、21:9のディスプレイもいいと思うし、カメラも変な凝り方をせずに普通に「α」の人たちに作らせた。これまではお伺いを立てて“作ってもらう感”があったけれど、今回は“一緒に作っている感”があるそうなので、いい形でソニーとしての方向性、Xperiaを具現化できたと思う。

でも、気をつけないといけないのは、ユーザーの反応は遅れて出てくるものなので、去年までの負のイメージを、今回の端末でどれくらい挽回できるかどうかは重要だと思います。それは日本に限らず、世界中でそうだと思う。この2、3年で失ったものは結構大きい。僕がショップで聞いた話によると、今、Xperiaはまったく見向きもされないそうなんです。その状態で、Xperia 1です、縦長ディスプレイですって出てきて、僕らがすごいといっても、それがユーザーに浸透するのは、たぶん1年、2年かかる。相当巻き返さないと厳しいと思います。

房野氏:キャリアに依存しているといった話も以前ありましたが、その辺りはどうなのでしょう。

法林氏:僕は、Xperia 10をベースにしてSIMフリーに取り組むことを期待しています。同じことはGalaxyにも言える。Galaxyは今回、「Galaxy S10」「S10+」「S10e」と、S10シリーズに関しては3つ、「S10 5G」を含めると4つ並べてきたんですけど、一番下のS10eはSIMフリーで売るんじゃないのかなって気がします。分離プランになるとSIMフリーをやらない理由がなくなっちゃうので。

石川氏:もうキャリアに頼り続けることはできない。

法林氏:もう1つ、シャープが「AQUOS R2 compact」を出してすぐ、結局SIMフリー端末を出したじゃないですか。キャリア各社に売り込んでみたけれど、採用したのはソフトバンクだけで他は採用しない。「分かりました、じゃあSIMフリーを出します」っていう潔さがあった。あれがやっぱりすごい、いいことだと思いましたし、あの方向性をソニーもサムスンも追従しないと、日本市場では生き残れない気がしますね。キャリアで買うのがいいのか、それとも家電量販店で10%ポイント還元で買うのがいいのか、どっちがいいの? みたいな話になる。

房野氏:でも、10万円以上の端末ってなかなかSIMフリーで受け入れてもらえないですよね?

法林氏:だから9万円以下だと思います。今回のXperiaの値付けは、割といいところ突いていると思いました。Xperia 1が950ドルで、下が350ドルだったかな。

石川氏:Xperia 10は350ドル。

法林氏:10万円を切るくらいの値段と、5~6万円以下のコースとに分かれる感じ。だから、iPhoneはスーパーハイエンドなんですよ。

 ファーウェイの「Mate 20 Pro」とか「P20 Pro」はだいたい10万円前後。まぁ、ちょっと上に行く端末もあると思いますけど、ハイエンド端末はその辺りだと思います。それ以外は5~6万円以下の世界で、いかにして上手に安く売るか、みたいなところになる。

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