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iPhone 5Gの発売はいつ?ここまで進んでいる世界の最新スマホ事情

2019.04.29

ユースケースは似たり寄ったり。真の5Gは「スタンドアローン」で

石川氏:あと、キャリアが元気だったという感じがした。キャリアはユースケースの展示をしていて5Gが近づいてきている感じがしたけれど、ただ、やっていることはみんな似通っているなと。

石野氏:ユースケースは各社のアイデアが乏しいというか。

石川氏:5Gが盛り上がって、こんなにすごいととらえられているけれど、やっていることは別にたいしたことない。遠隔地でやっている演奏が現地のミュージシャンとタイミングが合うといっても、それって誰が使うのか。ニッチだよって感じがする。

石野氏:しかも演奏なんてWi-Fiでいいような気もしますし。

房野氏:ドコモは今回もNTTグループとして展示をしていましたが、どう思いましたか? 遠隔ライブもしていましね。

法林氏:スタジアムでの利用法はこれなのかなと思いました。タブレット上で斜め俯瞰でスタジアムを見る感じになっていて、選手を拡大するとその人のデータ、年齢とかどんな顔をしているのかが分かって、それを見ながら試合を見ることができる。今、ゴールした選手は誰? みたいなことががすく分かる。

石野氏:「ジオスタ」でしたっけ。あれの問題はね、僕らは国内でさんざん見ていることなんですよね(笑)

石川氏:うん。だからドコモブースはほとんど見なかった。

法林氏:キャリアの人にインタビューをしたときに出てきた話なんだけど、5G端末は結構出たけれど、去年、一昨年みたいに、5Gになったらこんなにすごいことができるかもっていうネタは減ったと。5Gがリアルな存在になったので、本当にできるかできないかの判断が付くようになってきた。だから、ちょっとこう、狭めてきたところは若干ある。もう1つ、KDDIの人は「5Gはマラソンです」と言っていた。今のバージョンでやっている限りは、できることに限界がある。これから進化して、上の方の周波数で広い帯域が与えられて、それを使えるようになるとガラッと変わってくる可能性がある。今回は現状でできることを冷静に見せましたという感じだし、結局5Gだけでネットワークが動くわけではないので。

石野氏:ノンスタンドアローンでやっていく限りは、4Gに引きずられるという感じ。

房野氏:その「ノンスタンドアローン」と「スタンドアローン」について少し説明していただけますか?

法林氏:5Gネットワークのみで動くのがスタンドアローン、4Gや3G、ヨーロッパだったら2Gも含むでしょうけど、2G、3G、4Gを含む形でやっていくのがノンスタンドアローンといって、基本的に世界のキャリアは当然、既存のサービスがあるので、みんなノンスタンドアローンから入らざるを得ない。ネットワークは大きくコアネットワークと無縁のアクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network))に分かれていますけど、コントロールする部分に関しては2G、3G、4Gと一緒にコントロールする形になる。5Gオンリーのスタンドアローンに比べると、若干、効率化が落ちる。

石野氏:低遅延とかが。

法林氏:特に遅延が厳しいといわれている。

石川氏:今は第1フェーズというか、高速大容量で何をするというところが始まりつつあって、真の5Gの威力が発揮されるのは超低遅延の部分。超低遅延を活かすためにはスタンドアローンでという風になってくる感じかな。

法林氏:スタンドアローンで動かさないことにはフルパフォーマンスが出ないっていうけれど、一般のコンシューマに直接関わるものではない。キャリアがどこかの企業に対して帯域を貸して、その帯域を使って企業がサービスを作る。例えばスタジアムで見るコンテンツを5Gのスタンドアローンでやりますということはあるかもしれないけれど、そのために一般のユーザーが相対する、契約する企業は、ドコモとかauじゃなくて、サービスを提供するスタジアムだったりする。ユーザー的にはスマホがどうこうという話ではない。そこの区別をちゃんとして物事を考えていく必要がある。5Gはまだまだだから、じゃあ端末は買わなくていいって話とはちょっと違う。

石野氏:クラウドゲームをやるときにはスタンドアローンが必要になってくるかなと思った。MWCではOPPOとかがクラウドゲームのデモをやっていましたが、コントローラーのボタンを押して、それが瞬時にクラウド上のゲームに反映されて、さらにそれが出力として戻ってくることを考えると、やっぱりスタンドアローンの仕様じゃないと厳しい。今はまだ第一段階。第一段階の状況に呼応して5Gスマホが出てきたというのが今年のMWC。

法林氏:クラウドゲームだと、ゲームのアプリケーションの基本的なデータは全部クラウドにあって、ゲーム機は中の5Gモジュールがスタンドアローンで動き、コントローラで瞬時に操作できると。でも、それがどこのキャリアで動いているかは、ここでは分からない。

石野氏:それが本当に普及すると、コンシューマデバイスの作り方が変わってくるだろうなという気がします。クラウドゲームとかも、端末にデータを持たせる必要がなくなってくる。シンクライアントという言い方もありましたけど、それに近づいていくことが可能になっていくのかなと思いました。

法林氏:一長一短ですよね。ローカルにあるデータでやるゲームが速くていいのか、それともクラウド側にある方がいいのか。回線次第じゃないですか。ローカルにあるゲームに関していえば、ネットワークが速い方が勝ち。クラウドゲームはネットワーク側でいかようにも調整できるのでイコール環境が作りやすい。

石野氏:今だと写真の処理も端末側でゴリゴリやっているけれど、RAWデータを全部クラウドに送って、そこで処理してJPEGで返してもらう方が、より良い写真になるのかなとちょっと思いました。というのもカメラレンズが5個付いたノキアの「Nokia 9 Pure View」を使って思ったんですけど、5枚の写真を合成して1つの写真にしているので、撮った後にすごく処理しているんですよ。しかもチップセットがSnapdragon 845なので、ちょっと処理が追いついていないというか延々とやっている。「Pixel 3/3 XL」もそうなんですけど撮った後の処理時間を感じてしまう。5Gで低遅延が可能になれば、あたかも端末の中でやっているかのように、クラウド側のISP(Image Signal Processor:画像処理機能)みたいなものを使って処理して戻してくるということも、できなくはないのかなという気がする。まぁ、まだ全然その段階ではなく、あくまでやっとノンスタンドアローンの5Gが見えてきて、それが現実化したというのが今回のMWCの主要どころなのかなという感じですかね。

Nokia 9 Pure View

石川氏:Microsoftがブースを出して「HoloLens 2(ホロレンズ 2)」を紹介していたけれど、Microsoftのメッセージとしては、ホロレンズもそうだけど、一方で「ウチはクラウドも持っている」ということ。ホロレンズで表示するデータやいろんなサービスはクラウドで作って、それでやるという話をしていた。ホロレンズ 2はセルラー通信や5Gには一切対応していなくて、なぜここで発表しているんだよという突っ込みもできるんだけど、5Gの世界になってくるとデバイスとクラウドが近づくよねということ。クラウドで強いのはどこだとなるとMicrosoftが挙がるので、面白くなってくる気はしています。Googleは今、Androidに一生懸命だけど、将来的にはGoogleもMWCでクラウドプラットフォームの話をするようになるかもしれないし、Amazonがクラウドの話だけでMWCに入ってくる可能性も十分ある。今年、Mobile World CongressからMWCに名前が変わったのが象徴的だけど、MWCはモバイルだけじゃなくて、これからいろんなものを包含していく展示会になっていくんだという気がしました。

石野氏:そうですね。とはいえ今年は例年以上にモバイルが多かった気がしないでもないですけど。

石川氏:クアルコムの人が言っていたけれど、今年のブースは5Gスマホの展示をしていたけれど、来年はもう一切なくて、全然別のもの、低遅延のソリューション系になるかもという話をしていた。来年取材に行ったらモバイルはほとんどないということもあり得るかなと。

石野氏:今年はそういう意味だと転換点。1年目でお祭りみたいな感じが若干あった。

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