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ジャガー初の電気自動車「I-PACE」は何がどう革新的なのか?

2019.05.01

■連載/金子浩久のEクルマ、Aクルマ

 ジャガーが初めて作ったEV(電気自動車)「I-PACE」。“シビレるジャガー”という宣伝文句通りに、その走りっぷりにはシビレてしまった。まず、音もなく速いのに驚かされた。正確には、タイヤが路面に擦れるノイズや風切り音などが含まれるから、“音がない”わけではない。でも、エンジンからの排気音が発生しないから、圧倒的に静かだ。パワートレインからの音だけでなく、振動も皆無だから、加速はこれまで体験したどのエンジン車とも違う。

 今までのエンジン車の場合だと、加速するためにはアクセルペダルを踏み込むと、エンジンが回転を上げていくのに伴って、馬力やトルクといったパワーも盛り上がっていく。当然、その感覚は前述の排気音の高まりや、アクセルペダルから伝わってくる振動のようなものなど、さまざまな刺激が複雑に組み合わされたものだ。

 しかし、この「I-PACE」をはじめとするEV(電気自動車)にはそれがない。刺激が発生するプロセスをすべてスッ飛ばして、最初から一気に加速する。古今東西の優れたエンジンを搭載していたクルマはそれぞれ固有のプロセスを持っていて、それが魅力のひとつになっていたが、「I-PACE」はそれをパスして高性能を実現してしまった。これを革新と呼ばずになんと呼べばよいのだろうか?

機械として優れているか?★★★★★5.0(★5つが満点)

「I-PACE」は前後に2個のモーターを搭載し、合計した最高出力は400馬力、最大トルクは696Nm。4輪を駆動し、0-100km/h加速は4.8秒という俊足だ。ちなみに、同じジャガーの「F-PACE」や「E-PACE」などのSUVでI-PACEに勝るものはなく、4ドアサルーンの「XE」の最もスポーティーなモデル「XE S」(380馬力3.0L、V6スーパーチャージドエンジン搭載)の5.0秒をもしのぐ速さなのだ。

 しかし、上には上がいて、テスラの「モデルS」と「モデルX」にはこれよりも1秒以上速いグレードがある。たしかに、テスラの猛烈な加速は蠱惑的なほどだ。ただ、テスラを思い出しながら「I-PACE」を運転すると、ハンドリングでは「I-PACE」に分がある。微細なハンドル操作にも忠実に反応してくる。その辺りは、さすがはジャガーだと頷かざるを得ない。

 また、試してはいないが、オプションのエアサスペンションを選ぶとオフロード走破性の目安として水深50cmのところも走り切ることができるのも大きな長所となっている。最低地上高が3段階に調整することが可能で、オフロード走行時には最大5cm上がり、乗降時には4cm下がる。つまり、オンロードでの速さだけでなく、オフロードでの悪路走破性にも優れたポテンシャルを持っているのだ。EVが街中だけのクルマではないことを「I-PACE」は示そうとしている。

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