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エンジン、AI、運転支援機能、乗ってわかったBMW新型「3シリーズ」の○と×

2019.05.02

■連載/金子浩久のEクルマ、Aクルマ

 BMW「3シリーズ」が、7代目にフルモデルチェンジした。「3シリーズ」は、これまで世界中の自動車メーカーがセダンを開発する際のベンチマークであり続けてきた。実用性の高いボディーに、滑らかでパワフルな直列6気筒エンジンを搭載し、後輪を駆動。前後の重量配分も丁寧に50対50に調整する。前後サスペンションも調律を重ね、スポーツカーのような走りっぷりを更新し続けてきた。

 各社が「3シリーズ」の仕上がりに注目し、追い付け追い越せと躍起になってきた。〝ビーエムの3シリーズ〟とは、そういうクルマだった。現代はSUVが全盛となり、メーカーのモデル数が増えてしまったので、相対的に「3シリーズ」の、というかセダンの存在感は薄まってしまったが、プレミアムクラスのセダンカテゴリーの中での3シリーズの実力は依然としてトップクラスに君臨している。

「3シリーズ」に限らず、優れたロングセラーは時代に応じて、技術の進化に柔軟に対応している。高く評価されたからといって、それに固執せず、新しい取り組みを止めることがない。「3シリーズ」もそうだ。

機械として優れているか?★★★★☆4.5(★5つが満点)

 乗ったのは、日本仕様の第1弾となる「330i Mスポーツ」。2.0L、4気筒ターボエンジンは最高出力258ps/5000rpm、最大トルク40.8kgm/1550-4400を発生していて、賢い8速ATと組み合わせられ、鋭くパワフルに加速していく。ターボのクセも皆無で、レスポンスに優れた、BMWの面目躍如たるエンジンのフィーリングを持っている。

 山道でもスポーティにコーナリングしつつも乗り心地だって快適だ。スポーツモードで走ると段差や舗装のつなぎ目などからの突き上げがキツく感じることもあったので、コンフォートモードやアダプティブモードばかりを選んだ。箱根ターンパイクのような急峻な山道を走っても、走りっぷりは申し分なかった。これまでの「3シリーズ」の延長線上にあって、そこに新たに余裕を付け加えている。これで不満に感じる人はまずいないはずだ。

 ただ、ボディーサイズがまた拡大されたので困る人もいるだろう。全長で70mm、全幅で25mm大きくなった。重量が55kgも軽減されて、たしかにその効果は小さくないだろうが、ボディ寸法の拡大は駐車のしにくさに直結するシリアスな問題だ。

 また、画竜点睛を欠いているのは、ハンドルの形状と握り心地だ。握りが太く、握り心地もフガフガ。まるでチクワのような握り心地だ。せっかくの素晴らしい走りを台無しにしている。ハンドルは、ドライバーが常にクルマと接していて、舵取りに関するフィードバックを行なっているのだから、最も重要なパーツなのである。スポーツセダンを謳うのならば、なおさらだ。

 できれば本革を、そうでない素材だったとしても、スキなくパンと張った適正な太さの握りのものこそがふさわしい。実際、今までの「3シリーズ」はそうだったではないか? いや、「3シリーズ」だけでなく他のほとんどのBMWはそうしたハンドルを装備してきたではないか? なぜ、これが採用されたのか実に不思議だ。際限なく大きくなり続けるボディサイズとともに、この太く柔らかなハンドルは新型「3シリーズ」の評価を下げている。

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