12日間で世界一周を行なうなど短期間での旅を提案する、旅行作家の吉田友和さん。旅を快適にすべく荷物の整理を怠らず「悩んだら持たない」を実践している。そんな旅の達人が持参するバッグとガジェット類を拝見した!
「国内を中心とした短い旅の荷物は、30Lのバックパックにほぼ収まる程度です。これなら機内に持ち込めて、預け入れのような受け取りの待ち時間がなく、到着してスムーズに行動を開始できます」
そう話す吉田さんの荷物は端から30Lサイズだったのではない。
「最初の海外旅行を例に挙げると、バックパックもスーツケースも持ち上がらないほど、パンパンに詰め込んでいました。今ではちょっと考えられませんが(笑)。旅に慣れてくると、荷物が少なくなるという話は本当ですね」
徐々に量が減らせた理由は、旅を重ねることで〝取捨選択〟ができるようになったから。
「持っていくかどうか悩んだモノは、たいていの場合は使わないので置いていきましょう。経験上、単なる〝重り〟になるだけです」
逆に、必ず使うとわかっているものなら、多少かさばったとしても持参すべきだと言う。
「撮影は今やスマホでも十分ですが、写真が好きなのでミラーレスカメラは必ず持参します。客室のテレビに接続して使うAmazon『Fire TV Stick』もそう。宿泊先での映像鑑賞に不可欠な存在です」
本当に必要なものでも、吉田さんなりに荷物の総量を減らす工夫をしているそうだ。
「旅先では使うデバイスは、PCではなくタブレットに置き換えるようにしました。それと旅行中はできるだけ着古した服装で過ごし、用が済んだら現地で処分するようにしています。これなら帰りの荷物を減らせて、お土産を入れるのにも困りません。帰宅後の洗濯量も少なくなりますよ」
旅慣れた吉田さんならではのアドバイスをふまえ、荷造りを見直してみてはいかがだろうか。
旅行作家・吉田友和さん
自身の新婚旅行から旅することに目覚め、短期間で旅することを提案する。『京阪神発 半日旅』(ワニブックス)など国内旅行記を数多く上梓し、近著は『泣かない一人旅-はじめてでも失敗しない、最高に楽しい-』(ワニブックス)。