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サプリメントに死亡リスク低減効果なし?アメリカの研究

2019.04.20

サプリメントに死亡リスク低減効果なし? 米研究

長生きすることを期待してサプリメント(栄養補助食品)を摂取する人は多いが、効果はそれほど期待できないかもしれない―。

こんな研究結果を、米タフツ大学准教授のFang Fang Zhang氏らが「Annals of Internal Medicine」4月8日オンライン版に発表した。

この研究は、米国国民健康栄養調査(NHANES)から1999~2010年のデータと死亡記録(National Death Index)データを関連づけて分析したもの。

過去30日間のサプリメントの使用状況と普段の食事内容に関するアンケートに回答した20歳以上の米国成人3万899人を対象に、食品およびサプリメントからの栄養素の摂取量と死亡率との関連を前向きに調べた。

その結果、対象者の半数以上が1種類以上のサプリメントを摂取し、3分の1以上はマルチビタミンを摂取していた。

サプリメントの摂取は、特に女性や白人、教育レベルが高い人、高収入の人で多く見られ、健康的な食生活を送り、活動的な人が多い傾向が見られた。

また、サプリメントの中ではビタミンCの摂取頻度が最も高く、ビタミンE、カルシウム、ビタミンDが続いた。

中央値で6.1年追跡した結果、全般的なサプリメントの常用と死亡率との間には関連は見られなかった。

一方、ビタミンAとビタミンK、マグネシウム、亜鉛、銅を適度に摂取すると、全死亡率または心疾患や脳卒中などの心血管疾患による死亡率は低下することが示された。

しかし、これらのリスク低減効果は、栄養素を食品から摂取した場合に限られることも分かった。

さらに、カルシウムの過剰摂取は、がんによる死亡リスクの増加と関連することも示された。こうした死亡リスクの増加は、食品からではなく、サプリメントからの摂取(1,000mg/日以上)によるものである可能性も示唆されたという。

Zhang氏によれば、米国人口の半数以上が何らかのサプリメントを常用している。一般にサプリメントは健康の増進や維持に有益と考えられているが、「今回の結果からも、健康な人ではサプリメントによるベネフィットは得られないことは明らかだ。サプリメントは栄養バランスに富んだ食事の代わりにはならない」と述べている。

また、栄養素を食品から摂取した場合とサプリメントから摂取した場合で有益性に差が出た理由は明らかになっていない。

この点について、Zhang氏は「食品から摂取した場合には、身体が栄養素の吸収を調整したり、制限したりできるのに対し、サプリメントでは、こうしたコントロールができないためではないか」と説明している。

では、サプリメントの摂取は全てやめた方がいいのだろうか? 

Zhang氏は「健康であればサプリメントの摂取は勧められないが、もし特定の栄養素が欠乏した状態と診断されていれば、医師に相談せずに服用を中止しないでほしい」と話している。

この研究には関与していない米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン・ヘルスの管理栄養士であるSamantha Heller氏は「一種類の栄養素を摂取したからといって健康上の問題が解決するわけではないが、状況によっては栄養素の補充が必要なこともある」と指摘する。

その一例として、完全採食主義者ではビタミンB12やビタミンD、オメガ3脂肪酸など特定の栄養素が不足しがちなことを挙げている。また、ビタミンD欠乏症の増加は世界的にも問題となっているが、その必要摂取量については専門家のコンセンサスは得られていないという。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://annals.org/aim/article-abstract/2730525/association-among-dietary-supplement-use-nutrient-intake-mortality-among-u

構成/編集部

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