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入社6年目社員の本音「優勝という夢に向かって全員で突っ走るという仕事はなかなかありません」西武ライオンズ・鈴木剛人さん

2019.04.24

■あなたの知らない若手社員のホンネ~株式会社西武ライオンズ/鈴木剛人さん(34才、入社6年目)~

前編はこちら

 いろいろな職種で奮闘する、若手社員を紹介するこの企画、今回はプロ野球球団の職員を紹介する。プロ野球の各球団の職員は総じて100名ほど。新卒を育てるより即戦力として、彼のような中途採用者が圧倒的に多いという。プロ野球球団の職員はどのような仕事をしているのか。興味あるところだろう。

 シリーズ53回、株式会社西武ライオンズ 事業部アシスタントマネージャー ファンサービスグループ担当 鈴木剛人さん(34・入社6年目)。高校時代の野球部の経験からプロ球団に携わる仕事を目指した。イベント等を実施する際は彼のような球団のスーツ組、そしてチーム、メットライフドーム(旧西武ドーム)を運営管理する部隊、ぞれぞれの部署間の協力が必要で、綿密な根回しが必要となってくる。

 各部署との確認がイマイチ、おろそかになりがちだった鈴木さん、メットライフドームでの妖怪ウォッチのイベント等を成功させた。始球式も携わったが想定外のトラブルも多いと、エピソードを語る。

華やかな始球式の舞台裏

 始球式にゲストを呼ぶ時は、事前に簡単な台本を作りゲストと打ち合わせをして、「これでお願いします」と。ところがマウンドに上がったタレントの中には、観客に囲まれ歓声がこだまする、球場独特の雰囲気に頭が真っ白になると言います。我を忘れて、あらかじめ打ち合わせしたことが飛んでしまう。アドリブでサインに首を振るポーズを演じたり、「タイム!」とか叫んでキャッチャーに駆け寄ったり。

 始球式は2分以内と決まっているのですが、その時間をオーバーしてしまうことがあるんです。メンタルコンデイションを整えている先発ピッチャーは、1〜2分でも試合開始が遅れると集中力の乱れにつながるわけで。たまたま始球式が伸びた試合で、うちの先発投手が打たれたりすると、「試合前のピッチャーは気を尖らせている。もっと気を使って対応しないと…」と反省しました。

選手の負担にならないように

 イベントプロモーショングループを3年担当して、今の部署のファンサービスグループに移りました。メットライフドームの試合の時は、放送室で音響を使い、バックスクリーンのオーロラビジョンにスタメン選手の紹介や、観客席のお客さんの顔を映す演出も手がけます。

 球場に魅力がなければ、西武ライオンズのすべての魅力がダウンしてしまう。そんな思いから気付いたのは、ライオンズが勝った時に行うビクトリーロードというセレモニーで。ヒーローインタビューの後、選手が球場を一周し、ビクトリーロードという階段を駆け上がっていく、以前からある演出です。

 ビクトリーロードの時になぜ、球団歌をみんなで歌わないのだろうか。松崎しげるが歌う「地平を駈ける獅子を見た」は球団歌です。「いや、あれは歌わないほうがいいんじゃないか」、僕の問いかけにそう応える球団関係者もいました。「地平を駈ける獅子を見た」は9回、負けている時に私設応援団が演奏し、みんなで歌うことが多かったから。“負けた時にかかる曲”というイメージになっていて。

「でもそれはよくない。勝った時にこそ、喜びを表す歌にすべきですよ」私設応援団の代表との打合せの席で、僕がそんな提案をすると、「私達もそう感じていた」と、賛同を得まして。2年前から「ウォウォウォ ライオンズ〜」とビクトリーロードの時、雄叫びをあげるように、球場で合唱しています。

 今の部署はファンサービスのイベント等のお願いで、直接選手と会って話をする機会が多い仕事です。「極力選手の負担にならないように」というのは、会社全体の共通認識です。選手たちは試合後に治療を受けたり、トレーニングをしたり、時間の使い方を考えている。試合後のイベントにどうしても出られないこともあります。

 例えば、試合後の新ユニホームのお披露目にある選手は快く協力してくれましたが、あとでトレーナーから試合後に練習の予定があったことを聞き、選手のイベント参加を事前に相談しなかったことを反省しました

「選手の時間を使うことを簡単に考えるな」

 これも上司の言葉で。そんな中でも試合後のお客さん参加のベースランニング大会に、主将の秋山翔吾選手が先頭になって快く参加してくれます。お客さんが次々とベースを走り、選手がホームベースでハイタッチする。時には参加するファンが多くて時間が取られる。こちらは選手を気遣い、途中で「もういいです」と促しますが、秋山選手は「せっかくファンが来てくれたんだから、最後までやるよ」と。そんな言葉が印象に残っています。

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