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2019.04.13

今秋からJリーグでも導入!「VAR」で日本のサッカーは変わるのか?

 2018年ロシアワールドカップ決勝(モスクワ)でクロアチア・ペリシッチ(インテル)が犯したハンドでフランスが得たPK、あるいは今年2月の2019年アジアカップ決勝・カタール戦(アブダビ)での吉田麻也(サウサンプトン)のPK献上に象徴される通り、ビデオ・アシスタント・レフリー(VAR)判定によって試合展開がガラリと変わってしまう事例が最近のサッカー界では頻繁に起きている。このように、プレーする側にも見る側にも多大なる影響を及ぼすVARのJリーグ導入が今季からついに具現化される。

9月のルヴァンカップ準々決勝から導入スタート

 対象試合はJリーグ・ルヴァンカップ・プライムステージ13試合(準々決勝・準決勝・決勝)とJ1昇格プレーオフの合計14試合。ルヴァンカップ準々決勝は9月。まだ半年近い時間はあるのだが、Jリーグやレフリー側の準備は足早に進められている。今月に入ってからも、VARの原案を作った国際サッカー評議会(IFABB=アイファッブ)のテクニカルダイレクターを務めるデイビッド・エラリー氏が来日。関係者のレベルアップ、理解向上を促すアプローチを行った。

「VARは100年以上続くサッカー界の中で一番大きな革命」とエラリー氏も強調するように、VARは結果を瞬時に変えてしまう可能性を秘めているテクノロジー。それだけに使い方を誤ってはいけない。「VARは『最高の判定を探すために使う』ではなく、『ハッキリとした明確な間違いを探すために導入する』」という大原則をまず頭に入れなければならない。そのうえで、どういう場面で発動されるかをしっかりと抑えるべきだろう。

国際サッカー評議会のテクニカルダイレクターを務めるデイビッド・エラリー氏

VARの映像確認の対象になるのは?

 VARを使った映像確認の対象になるのは、次の4つに当てはまる時だ。

1、得点か得点でないか

2、ペナルティキックかペナルティキックでないか

3、退場(レッドカードに相当する事象)

4、人違い(主審が反則を行ったチームの別の競技者に対して警告や退場を命じた事象)

 1に関しては、得点したチームに反則があった場合が該当する。その最たるものがオフサイドだろう。オフサイドがあったかないかを主審が肉眼で完璧にチェックするのは難しい。そのために副審がタッチライン際に2人いるわけだが、ボールとプレーヤーの位置を両方見ながら的確に動くのはやはり簡単なことではない。そこで映像を活用できればミスは大幅に減る。そういう意味でVARは有効と言っていい。

 2については、冒頭のペリシッチや吉田麻也がハンドを取られたシーンなどが好例で、VAR発動事例の中では一番多いケースだろう。レフリーがペナルティエリア内でハンドがあったか否かを判定するのは非常に難しく、吉田のケースでも物議を醸した。ただ、アジアカップで複数試合の主審を務めた佐藤隆治レフリーは「すでに帰国してテレビで試合を見ていましたが、PK判定になるのはやむを得ないと感じました」と語っている。

「吉田選手はボールにチャレンジしているけど、ヘディングでクリアできず、そこに腕を持っていった。『そのポジションが不自然』という判断になってしまいます。ハンドの判定は『意図があったかないか』というのを客観的に見ることになっていますが、彼自身の中で意図があったかどうかは、裁いている主審はもちろん、本人も分かりません。主審は客観的な事象を積み重ねて『予測できるプレーの範囲内だったか』を考えて判断するしかないのです」と佐藤氏は説明したが、VARがあれば大きな判断材料になり得るのだ。メディアやファンから見れば理不尽だと思うようなVAR判定も、レフリー側は根拠に基づいてジャッジを下している。そこは我々も再認識した方がいい点だ。

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