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2019.04.15

「週に1時間程度の強めの運動が関節炎に有効な可能性」米ノースウェスタン大学研究

「強めの運動を週に1時間程度」が関節炎に有効か

膝や股関節、足首などの関節痛がある人は、早歩きなどの強めの運動を週に1時間ほど行うと、関節炎の進行が抑えられて障害のない状態を保つのに有用な可能性があることが、米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部予防医学教授のDorothy Dunlop氏らによる研究で明らかになった。詳細は「American Journal of Preventive Medicine」4月1日オンライン版に掲載された。

今回の研究では、米ボルチモア、ピッツバーグ、コロンバス、オハイオ、ポータケットに在住する49歳以上の成人1,564人を対象に、2008年から4年間追跡したデータを分析した。

参加者には下肢の変形性関節症による痛みやうずき、こわばりがあったが、研究開始時には障害は見られなかった。研究では、ウェアラブル活動量計を用いて、参加者の身体活動量を計測した。

その結果、中強度または高強度の運動を週に約1時間行うと、追跡期間中に障害がない状態を保てる確率が高いことが分かった。

例えば、こうした運動を週に1時間程度行うと、座りがちな生活だった場合や低強度の運動を行った場合に比べて、安全に道を横断できないほど歩行速度が遅くなるリスクは85%低く、部屋の中を歩く、入浴する、着替えるなどの日常生活動作(ADL)に支障を来すリスクはほぼ半減(45%低下)した。

また、4年間の追跡終了時までに、中強度または高強度の運動を週に1時間程度でも行っていなかった参加者のうち24%は歩行速度が遅くなり、23%はADLに困難を感じるようになっていたという。

これらの結果から、Dunlop氏は「関節炎がある人は、週に1時間程度、つまり1日10分未満の強めの運動を行うことで自立した生活を維持できるのではないか」と結論づけている。

また、同氏は「1日10分程度の運動であれば、十分に実行可能だ。この程度の運動量であれば、普段は運動をしない高齢者でも、やってみようという気になるかもしれない」と付け加えている。

米国では、約1400万人の高齢者が有症状の変形性膝関節症を抱えている。また、(ほとんどが下肢に見られる)変形性関節症患者の5人に2人は、関節の機能が低下して障害がもたらされ、日常生活にも支障を来しているという。

米国のガイドラインでは、関節炎のある高齢者には中強度の運動を週に2.5時間以上行うことが推奨されている。

しかし、Dunlop氏は「下肢に痛みを伴い、普段からあまり運動をしない高齢者にとって、“週2.5時間以上”という目標を達成するのは至難の業だ」と指摘する。

その上で、「今回の新たな研究結果が、関節炎があっても運動を始める動機付けになることを期待している」と述べている。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.ajpmonline.org/article/S0749-3797(19)30045-5/fulltext

構成/編集部

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