人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

「週2回以上の夜勤をする医療従事者の妊婦は翌週の流産リスクが高まる」デンマーク・ビスペビャー・フレデリクスベー大学病院研究

2019.04.07

週2回以上の夜勤で翌週の流産リスク増

 週に2回以上の夜勤をする妊婦は、夜勤をしなかった場合に比べて、翌週の流産リスクが高まる可能性があることが、ビスペビャー・フレデリクスベー大学病院(デンマーク)産業環境医学部のLuise Moelenberg Begtrup氏らが行った研究から明らかになった。

夜勤の累積回数と連続した夜勤日数が多いほど、流産リスクは増加したという。研究の詳細は「Occupational & Environmental Medicine」3月25日オンライン版に掲載された。

Moelenberg Begtrup氏は、デンマークの公立病院で働く看護師や女性医師などの医療従事者のうち、2007~2013年に妊娠した2万2,744人を対象に、夜勤と流産との関連を調べる観察研究を行った。

対象女性の累計妊娠週数は37万7,896週(平均19.7週)であった。また、対象女性の44%は妊娠3~21週の間に夜勤をしており、その回数は中央値で9回であった。

調査の結果、対象女性の8.5%(1,889人)が流産した。

分析の結果、妊娠8週以降の妊婦では、週2回以上の夜勤をすると、夜勤をしなかった場合に比べて翌週に流産するリスクが32%増加することが分かった。

また、妊娠3~21週の妊婦では、夜勤の累積回数が増えるほど流産リスクには増加が見られた。

例えば、夜勤を10回(2週に1回に相当)するごとに流産リスクは1.15倍であったほか、夜勤をしなかった場合に比べて、計26回以上夜勤をするとそのリスクは2.62倍に上っていた。

Moelenberg Begtrup氏らは、今回の研究結果は、夜勤と流産の関連を報告した過去の研究結果を裏付けるものだとしながらも、「観察研究であるため因果関係を証明するものではない」と断っている。

また、これまでの研究で、夜勤などで夜間に強い光を浴びると体内時計が乱れ、メラトニンの分泌が抑制されることが示されている。

メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンで、主に眠りを誘う「睡眠ホルモン」として働くだけでなく、胎盤の機能を維持することで妊娠の成功に重要な役割を果たすと考えられている。

また、妊娠を続けるには体内時計が正確に働いていることも必要とされている。

なお、欧州諸国では女性の14%は月に1回以上の夜勤をすると推計されている。

こうした現状を踏まえた上で、同氏は「この新しいデータは、働く妊婦だけでなく、その雇用主や医師、助産師にとっても重要なもので、各国の労働衛生法にも影響する可能性がある」と述べている。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://oem.bmj.com/content/early/2019/03/08/oemed-2018-105592

構成/編集部

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年5月15日 発売

最新号のDIMEは年間300万円節約するサブスク活用術!特別付録は「デジタルポケットスケール」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。